ブータン・キチュラカン~民家訪問

2015/04/03 (14日目) 続き

16:20 国立博物館からバスで20分、ブータン最古の寺と言われるキチュ・ラカンにやってきました。パロとタクツァン僧院の間にあるので、予定では昨日来るはずだった場所ですが先送りになっていました。今日はそうした予定をいくつもこなすことになり、忙しい一日です。

キチュ・ラカン


ちょうどヨーロッパからのグループが先についた所だったので、ゆっくりと庭の花などを見ながら進みます。4月ということもあり、ちらほらときれいなお花が見られるので、トラブル続きでイライラしている心が癒されます。

キチュ・ラカンの庭に咲いていた藤


元々ラカンというのは僧が住み込んでいるような大きなお寺ではなく、お堂のようなものを言うそうです。このキチュ・ラカンは、7世紀、チベットを統一したソンツェン・ガンポという王様が、魔女の力を封印するため108の寺を建立し、仏教を広めたと言われていますが、その108のうちの1つです。

ブータン最古の寺キチュ・ラカン


八重桜もちょうど見ごろで、古い寺院にとてもよく似合う存在です。

キチュ・ラカンに咲いていた八重桜


さて、ここで想定外の事に遭遇しました。今、先代の第四代国王の4人の王妃のうちの一人がこのキチュ・ラカンを訪問中で、もうすぐお帰りになるからお待ちください、というのです。ブータンでは王族に遭遇することもあると聞いてはいましたが、本当に遭遇するとは思っていませんでした。

ブータンの第四代国王は国民に絶大な人気があり、ブータンを民主化し、国民総幸福(GNH)を提唱したことでも有名な王様ですが、2006年51歳の若さで突然現在の国王に譲位した方です。息子である第五代国王は2011年に訪日されたので日本人にもおなじみです。元々一夫多妻だったブータンでは第四代国王には四人の王妃がいますが、全員、同じ両親から生まれた姉妹です。

寺から出てきた前王妃様は、居合わせた観光客が並ぶ中をゆっくりと歩き、時に観光客に話しかけながら出口へと向かいます。ちなみに、王族は写真撮影禁止なので、カメラを出してはいけません。

ガイドが3番目と言った前王妃は、6人姉妹(次女から五女が前王妃)のうちの三女という意味で、王妃の中では上から2番目の、テシャリン・ペム・ワンチョク(Tshering Pem)と思われます。まだ50代前半で、お孫さんを抱いていましたが、とても若く美しい方でした。観光客とも気さくに歓談され、皆さん日本から?と私達にも声をかけて下さいました。

その前王妃をお見送りするためにお坊さんたちが寺に鍵をかけて出て行ってしまったので、まだしばらく待つことになりました。思いがけない前王妃との対面の後だったので、待たされるにしても皆不満はないようです。

キチュ・ラカンのお堂の入口


キチュ・ラカンは第四代国王の母親が特に大切にしていたお寺ということもあり、王族がよく訪問されるそうのだそうです。お坊さんが戻ったらやっと中に入れます。寺院なので、内部は写真撮影禁止です。

入口で靴を脱いで奥のお堂に入ります。壁は真っ黒に見えますがよく見ると古い壁画がびっしりです。お堂の奥には女人禁制の場所がありまあすが、どのみち観光客は覗き見ることしかできません。

お堂の中の棚には他の寺でもそうであるように、お経が布に包まれて保管されています。雨乞いなどに持って行くと、雨が降るといまだに信じられているのだそうです。

キチュ・ラカンは2つのお堂がくっついている形になっていて、手前の新しいお堂には、金のグル・リンポチェ(正確にはその八変化相のひとつパドマサンババ)の巨大な像が安置されています。

他の観光客が一通り見学が終わってからそこで法要をしてもらうことになりました。このツアーでは長寿と繁栄を祈る法要を手配しているのです。お経は、10分くらい続き、長く感じました。どんな内容かと聞くと、悪いものを払って、困っている事とか何とかなるように、そういった内容だとガイドが言っていました。長寿と繁栄がどう関係しているのかと頭の中に?が浮かびました。

お経が終わったら、しびれる足を何気ない風を装いながら立ち、お寺を出ます。時計回りに出口へと向かいます。お堂の周囲にはびっしりとマニ車がありますが、もう回してみようという気力も萎えてしまいました。17:20 キチュ・ラカンを後にします。

キチュ・ラカン裏側


17:30 広い空地のような所にバスを止め、ブータンの国技でもある弓道体験です。ところが、ちょうど雨がざっと降ってきました。詰め込まれたスケジュールの中で、疲れ、弓体験に興味を失くしている私達の腰は重く、希望者のみバスを降りて体験することに・・・。

雨の中、古い竹の弓を使って、皆1回ずつやってみます。本来は女性はやらないらしいですが、せっかく雨の中バスを降りたので私も1回やりました。距離はともかく一応まっすぐに飛びました。借り物の民族衣装がびしょ濡れです。弓道体験はたったの5分で撤収、と相成りました。

ブータン国技の弓道体験


17:45 残る予定、民家訪問のため、一般的な民家にやってきました。一般的、な、かなりデカい一軒家です。昔は1階は牛など家畜用だったそうですが、今は8部屋の間取りになっていて、他人に貸しているそうです。梯子かと思うほどの急な階段で2階にあがります。

ブータンの一般的な民家を訪問


階段上には狭い通路があり、入口脇にはマニ車があります。入口を入ると、玄関とは思えない造りで、いきなり食器棚とか冷蔵庫が置かれています。日本で言うと一軒家の勝手口みたいな感じです。

ブータンの一般的な民家の入口


穀物などが置かれている部屋を通り、リビングへ通されます。真ん中にストーブがあり、20人がぐるっと取り囲めるほどの広さです。ここで座って家の説明などを聞きます。

ブータンの一般的な民家の居間


他の部屋も自由に見ていいですよというので、あちこち覗いてみました。
奥の部屋には炊飯器とかレンジ、そしてリネン類などを入れた棚がある部屋ですが、何と呼んだらいいかわからない部屋です。あちこちに国王の写真とか仏画、毛皮とかいった異質に感じられるものが飾られているのが特徴です。

ブータンの民家


反対側の部屋を覗くと、びっくり。そこは寺かと思うような立派な仏間でした。壁一面の仏壇のような所にはお供えものもたくさんあります。ガイドに、本当に一般的な家なのかと念を押しますが、そうです、私の家もこんな感じですとの答えです。

ブータンの仏間


仏間はかなり広く、応接間のようなものも兼ねていると思います。お坊さんが法要などに来た時にも使う部屋らしく、法要で使われる楽器類なども一通り置いてあります。個人の家の装備とは思えない立派な空間でした。

ブータンの民家の仏間の設備


この家の2階には、7部屋もあり、空間的にかなりの余裕があります。ベッドルームが2部屋ありますが、あまりにも家具や物が少ないのに驚きました。豪華さがないのに、空間があるだけでとても贅沢に見えます。

ブータンの一般的な民家のベッドルーム


この家の長男は日本語ガイドをしているそうで、名前を聞いて、知っている人だとガイドが驚いていました。どういう経緯で手配しているのか、まさかどの家でもふらっと訪ねていいことになっている訳ではないよね?と思ってしまいました。急にお客さんが来るのは当たり前ですよと聞いて、ますます今日の訪問は予約してたのか疑わしく思いました。

リビングでは、ブータン人に欠かせないバター茶をごちそうになります。お茶と言っても、お茶の風味は全く感じられません。実際、質の悪い茶葉を長時間煮込んだものに、塩やらバターやらを入れたものなので、すごく薄いスープみたいな味です。

バター茶


お茶受けとして、ザオとシップも出されました。ザオは米を炒っただけのおこしみたいなもの、シップはコーンフレークに似たものでした。何でも素朴なのがブータンの良い所です。

次回はツェチュ祭のハイライト、トンドルのご開帳を中心にレポートの予定です♪

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No title

土足は禁止
なんですねφ(・ェ・o)~メモメモ

弓道体験・真直とぶだけでも凄いですよ
後ろに飛んだんじゃないですよねヾ(- -;)ありえねぇ(笑)

Re: No title

弓道ってちょっと憧れてたので、もうちょっとじっくりやってみたかったです~。
ほんの数メートル、的を狙うどころか、これじゃね。
腕力には自信あったんだけどなー(笑)
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aya1103

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