ブータン・ゲドゥ~チュゾム
2015/03/31 (11日目) 続き
10:30 山道を走るバスが、ゲドゥ(GEDU)という集落の手前あたりまで来ると、みるみるうちに霧に囲まれました。ほんの少し先が全く見えない視界ですが、安全運転だし、いつもこの辺りはこんな霧に包まれますというので、安心します。
11:20 車窓に滝が見えたので、ちょっとだけ写真ストップです。ちょっと気分が悪かったので、外の空気を吸えるのは助かります。木々の間から遠くの滝を写真に撮る気力がなかったようで、遠めの写真が1枚しか残っていませんでした。
11:45 山間部にある道沿いの小さなホテルでトイレ休憩です。ここでブータンの子どもと初めて接したのですが、ガイドからお菓子などをあげないよう注意をされました。どうしても何かあげたいという場合は、校長先生などと協議の上寄贈する必要があるそうです。自分だけ何かを得るという考え方をさせない教育方針なんだと思います。
霧も晴れ、天気もすっかり晴れ渡ってきました。今朝の土砂降りが嘘のような天気です。山の景色がとてもきれいです。
12:45 山荘のようなレストランでランチです。ブータンの建物は似たようなものが多く、ホテル(と言ってもとても小さな宿泊施設)とレストラン、民家の違いはぱっと見はよくわかりません。派手な看板もなければ、そもそも山間部には集落自体があまりありません。恐らく外国人観光客向けのレストランと思います。
ビュッフェスタイルで、ブータン版餃子モモ、ジャガイモのチーズ煮込みケワ・ダツィなどが外国人向けのメニューです。右上野菜の右に赤っぽいものがちょこっとだけあるのは、ガイドさんが食べているブータン人向けメニューのおすそ分けです。箸でつついた部分を舐めただけで痛いほど辛いです。本来のブータン料理は激辛なのです。
このレストランでは、ブータンに入る前にインドでランチを取った祭に出会った日本人グループと一緒になりました。私たちと同じくパロのお祭りに合わせて行程が組まれているので、この先もあちこちで会う事になりそうです。
13:35 レストランを出てまた延々と山道を進みます。遠くには雪山も見えるようになってきました。シーズン的には10月から12月頃が一番山がきれいに見えるそうですが、今も十分爽やかで気持ちのいい風景です。
13:45 バスはチャプチャという集落に入ります。ブータン南西部のかつての中心部だった所だそうですが、山の斜面にポツポツと民家があるだけのど田舎です。ドライバーの出身地と言いますが、村人全員知り合いじゃないかと思うような長閑な所で、家々の距離がかなりあるのも驚きです。
チャプチャにはチェックポイントがあり、5分ほど停車して何やら手続きをしています。
かつては交易の中継地として、関所があった場所だそうです。
小さな橋を渡った先で、トラックが故障して道の真ん中で立ち往生していました。道は狭く、山の斜面に作られた道は一方は切り立つ崖です。しばらく待ってもトラックが動く気配がなく、なんとスレスレで石をどかしたりして切り返しながらトラックの脇、崖際を追い越すことに・・・。ヒヤヒヤしました。安全を考え、客を降ろして試みるべきだったと思います。
その後、チャプチャの集落の中を走りますが、一軒一軒があまりに離れているので、いったいどんな生活をしているのか、本当に人が住んでいるのか不思議に思いました。インドやバングラデシュの混沌とした人口過多の国から来ると信じられない風景がどこまでも続きます。
14:45 川が見えてきたところで写真ストップです。
ブータン西部を南北に流れる川、ワン・チュです。
奥に見える丘の上にはワン・チュの対岸にあるドブジ・ゾン(Dobji Dzong)が建っています。1531年に建設、寺院と行政施設の複合体である「ゾン」の最初のモデルと言われています。大きな地震で多くが倒壊してしまっているそうですが、遠目に見た感じでは重要な部分は残っているように見えます。
ブータンの道路沿いには時折、こうした屋根付きの大きめのバス停か?と思われる建造物があります。何なんだろうとプレートを見ると、農産物の直売所みたいなもののようです。日本の援助で建てられたと書かれていました。こうした屋根だけの小屋をいくつか見かけましたが、実際に何かを売っているのは見かけませんでした。
さらに川沿いを少し遡り、15:15 チュゾムに着きました。ここは川を隔てて3県が接する交通の重要ポイントで主要な道路の交差点です。でも集落がある訳ではありません。
チェックポイントとして、ブータン式の立派なゲートがあります。パロとティンプーの間の移動はここを通ることになるので、旅行者は必ず通る場所です。
ここでトイレ休憩の時間を取ります。私にとっては写真タイムです。ここは写真右下ティンプーから流れるティンプー・チュと上のパロから流れるパロ・チュが合流し、左へワン・チュとして流れていきます。
川の合流点は信仰の面で重要な場所なので、川岸には仏塔チョルテンが建てられています。右からブータン式、チベット式、ネパール式と3タイプあります。ブータンの景色に欠かせない要素のひとつです。
次回はチュゾムからティンプーをレポートの予定です♪
10:30 山道を走るバスが、ゲドゥ(GEDU)という集落の手前あたりまで来ると、みるみるうちに霧に囲まれました。ほんの少し先が全く見えない視界ですが、安全運転だし、いつもこの辺りはこんな霧に包まれますというので、安心します。
11:20 車窓に滝が見えたので、ちょっとだけ写真ストップです。ちょっと気分が悪かったので、外の空気を吸えるのは助かります。木々の間から遠くの滝を写真に撮る気力がなかったようで、遠めの写真が1枚しか残っていませんでした。
11:45 山間部にある道沿いの小さなホテルでトイレ休憩です。ここでブータンの子どもと初めて接したのですが、ガイドからお菓子などをあげないよう注意をされました。どうしても何かあげたいという場合は、校長先生などと協議の上寄贈する必要があるそうです。自分だけ何かを得るという考え方をさせない教育方針なんだと思います。
霧も晴れ、天気もすっかり晴れ渡ってきました。今朝の土砂降りが嘘のような天気です。山の景色がとてもきれいです。
12:45 山荘のようなレストランでランチです。ブータンの建物は似たようなものが多く、ホテル(と言ってもとても小さな宿泊施設)とレストラン、民家の違いはぱっと見はよくわかりません。派手な看板もなければ、そもそも山間部には集落自体があまりありません。恐らく外国人観光客向けのレストランと思います。
ビュッフェスタイルで、ブータン版餃子モモ、ジャガイモのチーズ煮込みケワ・ダツィなどが外国人向けのメニューです。右上野菜の右に赤っぽいものがちょこっとだけあるのは、ガイドさんが食べているブータン人向けメニューのおすそ分けです。箸でつついた部分を舐めただけで痛いほど辛いです。本来のブータン料理は激辛なのです。
このレストランでは、ブータンに入る前にインドでランチを取った祭に出会った日本人グループと一緒になりました。私たちと同じくパロのお祭りに合わせて行程が組まれているので、この先もあちこちで会う事になりそうです。
13:35 レストランを出てまた延々と山道を進みます。遠くには雪山も見えるようになってきました。シーズン的には10月から12月頃が一番山がきれいに見えるそうですが、今も十分爽やかで気持ちのいい風景です。
13:45 バスはチャプチャという集落に入ります。ブータン南西部のかつての中心部だった所だそうですが、山の斜面にポツポツと民家があるだけのど田舎です。ドライバーの出身地と言いますが、村人全員知り合いじゃないかと思うような長閑な所で、家々の距離がかなりあるのも驚きです。
チャプチャにはチェックポイントがあり、5分ほど停車して何やら手続きをしています。
かつては交易の中継地として、関所があった場所だそうです。
小さな橋を渡った先で、トラックが故障して道の真ん中で立ち往生していました。道は狭く、山の斜面に作られた道は一方は切り立つ崖です。しばらく待ってもトラックが動く気配がなく、なんとスレスレで石をどかしたりして切り返しながらトラックの脇、崖際を追い越すことに・・・。ヒヤヒヤしました。安全を考え、客を降ろして試みるべきだったと思います。
その後、チャプチャの集落の中を走りますが、一軒一軒があまりに離れているので、いったいどんな生活をしているのか、本当に人が住んでいるのか不思議に思いました。インドやバングラデシュの混沌とした人口過多の国から来ると信じられない風景がどこまでも続きます。
14:45 川が見えてきたところで写真ストップです。
ブータン西部を南北に流れる川、ワン・チュです。
奥に見える丘の上にはワン・チュの対岸にあるドブジ・ゾン(Dobji Dzong)が建っています。1531年に建設、寺院と行政施設の複合体である「ゾン」の最初のモデルと言われています。大きな地震で多くが倒壊してしまっているそうですが、遠目に見た感じでは重要な部分は残っているように見えます。
ブータンの道路沿いには時折、こうした屋根付きの大きめのバス停か?と思われる建造物があります。何なんだろうとプレートを見ると、農産物の直売所みたいなもののようです。日本の援助で建てられたと書かれていました。こうした屋根だけの小屋をいくつか見かけましたが、実際に何かを売っているのは見かけませんでした。
さらに川沿いを少し遡り、15:15 チュゾムに着きました。ここは川を隔てて3県が接する交通の重要ポイントで主要な道路の交差点です。でも集落がある訳ではありません。
チェックポイントとして、ブータン式の立派なゲートがあります。パロとティンプーの間の移動はここを通ることになるので、旅行者は必ず通る場所です。
ここでトイレ休憩の時間を取ります。私にとっては写真タイムです。ここは写真右下ティンプーから流れるティンプー・チュと上のパロから流れるパロ・チュが合流し、左へワン・チュとして流れていきます。
川の合流点は信仰の面で重要な場所なので、川岸には仏塔チョルテンが建てられています。右からブータン式、チベット式、ネパール式と3タイプあります。ブータンの景色に欠かせない要素のひとつです。
次回はチュゾムからティンプーをレポートの予定です♪