インド・コルカタ(インド博物館)

2015/03/22 (2日目) 続き

13:50 午後の観光、まずはインド博物館です。1814年オープンのインドで最古の博物館です。
チケットを買いに行ったガイドを木陰で待っていると、肩に嫌な感触が・・・。鳥のフンが落ちてきたのでした。あわててバスに戻って服を拭きます。博物館は荷物が持ち込めないので貴重品のみを持っていきますが、女性のハンドバックくらいなら大丈夫そうでした。

コルカタのインド博物館(国立博物館)


内部の写真撮影はカメラ一台につき50ルピーで、カメラにカメラ券を付けます。中庭を囲むように造られたコロニアル風の2階建ての大きな博物館です。中庭では多くの人が芝生に座って寛いでいます。

インド博物館中庭


廊下や階段の踊り場にも何気なく彫刻が置かれています。最初に案内されたこちらはとても有名なもので、四頭獅子像というインドの国章の原案になっているものです。紀元前3世紀のマウリア王朝アショーカ王によって建立されたと言われています。オリジナルだとしたら無造作に置き過ぎです。

インド博物館の四頭獅子像


1階へ戻り、入って右の古代インド美術のコレクションへと導かれます。広い部屋を占めるのは、バールフット・ストゥーパの塔門と欄楯です。これは大きな円形のストゥーパを囲っていた垣の一部を復元したものだそうですが、圧巻です。描かれた仏陀の生涯などの彫刻品は超一級の美術品と言えるでしょう。紀元前2世紀頃のもので、この博物館の目玉です。

バールフット・ストゥーパの塔門と欄楯


さらに奥の部屋へと移動すると仏教美術のお宝がまたどっさり。素人目に見ても、釈迦の生涯などを描いたものと分かる立派なレリーフのようなものがたくさんあります。こちらは仏陀立像、ロリアン・タンガイ出土、2世紀のものです。時代の割に、美術的に完成度の高い作品で保存状態もいいです。

仏陀立像


次の大きな部屋の入口には艶めかしい彫刻が。悪の勢力を踏みつけるヤクシー像です。2世紀マトゥラー出土、赤砂岩。これもストゥーパの欄楯の一部のようです。それにしても、官能的すぎるというか・・・、でもちょっとウエストが細すぎかな?

官能的なヤクシー像


ヤクシー像の裏側は各時代の神々の像がたくさん続きます。
Mahishasuramardini(マヒシャースラマーディニ)、12世紀、緑泥石。ヒンドゥー教の女神ドゥルガーを指すものと思われます。このドゥルガーは女神カーリーを生み出した神様で、10本の手に様々な武器を持って、マヒシャにとどめをさすこの構図は有名らしいです。

マヒシャースラマーディニ


実を言うと、日本語ガイドさんの日本語が聞き取り辛く、だんだん説明が耳に入らなくなりました。熱心に説明してくれるのですが、発音と、語彙の選び方がちょっと、なので日本語なのにに半分も聞き取れません。こちらはSFアニメに出てきそうなSardulavyala、10世紀、砂岩。

Sardulavyala


御存じ商売や学問の神として知られるガネーシャ。8~9世紀、砂岩。
説明なしで何となくわかるものは結構少ないです。ヒンドゥー教に関しては勉強不足です。

ガネーシャ


Devi & Dancing Siva、12世紀、花崗岩。石の色が明らかに白くなりましたがこれは南インドの特徴だそうです。遅い時代のものになると、南インドのものはじゃらじゃらした豪勢な衣装を身に着けていたりしますが、伝統的に南の方は派手なものを好むそうです。

南インド芸術


そんなに期待していなかった博物館でしたが、実際すごく見応えのある貴重な品々がどっさりでした。古代インド美術のコーナーだけでも見る価値があります。ちょうど今(2015年3月17日~5月17日)、日本の東京国立博物館で特別展「コルカタ・インド博物館所蔵 インドの仏 仏教美術の源流」を行っています。興味を持たれた方は是非足を運んでみて下さい。

さて、この博物館は総合的な博物館なので、様々な見るべきものがあります。
釈迦の出身地カピラ城として有力視されているピプラハワ遺跡から発見された仏舎利がそのひとつです。発見された大ストゥーパの復元縮小模型の中に安置されています。

仏舎利


残りの見学は各自、ということで30分のフリータイムとなりました。ということで、2階へ上ってみます。こちらは動物や魚類の模型や骨格などの展示です。かなりデカいのがあって圧倒されます。

巨大生物の標本


テキスタタイルや、象牙彫刻などのコーナー。思っていたよりずっと広い博物館で、30分だとただ通り過ぎるのもやっとです。

インドのテキスタイル


そして、古代エジプト部門があるというので覗いてみます。小さな部屋です。古代エジプトに詳しい私には、展示が質のよくない模造品ばかりだと一目で見破れます。唯一本物は、部屋の真ん中にある4000年前のミイラ1体だけです。複製とはっきり書かずに、ナルメル王のパレットとかネフェルティティの胸像とかツタンカーメンの頭部とかまで展示するるのはどうなの?サイズも違うし、私が作った方がいいような代物ばかりだったのが残念でした。

古代エジプトのミイラ


最後に急いで見て周ったのは古代コインのコレクションです。紀元前からの古銭が並んでいます。古代エジプトのコーナーを見てしまった後では、この博物館にある全てが出来の悪いコピーじゃないかという疑いが拭えなくなってしまったのが残念です。

古代のコイン


15:45 インド博物館を後にします。バスに乗る前に、子供の乞食が群がってきて、執拗に服をひっぱったりして物乞いをして来ました。同じ物乞いでも、ただじっと待っている人には心動かされますが、直接触れてこられると子供だろうと冷たくせざるを得ません。マザーテレサだったらどうするだろうかとちょっと考えますが、やはり小銭をやる気にはなれませんでした・・・。

次回はマザーハウス~ハリダスプール(国境)をレポートの予定です♪

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こんばんは!

 写真の3枚目を見て感じたのですが、
シンガポールのマーライオンって
インドの文明が影響していますかね??
けっこうインド系の方いますよねv-22

Re: こんばんは!

こんにちは!
マーライオンは全く別物と思っていいんじゃないでしょうか?
あれ、下半身は魚ですし。もっとも近年造られたものは、彫刻家が過去の遺物
に影響受けている可能性はありますけどね!

No title

こんにちは ayaさん
博物館が大好きなのです。
なかなか見ることができない内部を見せていただけて
とっても楽しめましたーーー
ありがとうございました。
鳥さんの落し物は あららでしたね(^_^;)

Re: No title

こんにちは!
私は美術館は苦手なのですが、博物館は好きです。古いものが特に好き。
この博物館には、化石だの鉱物だのとマニアックなものもたくさんありましたが
ジャンルが広くて誰でもお気に入りのコーナーが見つかりそうです。
5万点もある所蔵品、ゆっくり見る暇もなく、写真だけは大量で、ブログ用に選抜するのに
困りました(笑)

コルカタ・インド博物館展

こんばんは。
帰宅してテレビをつけたら、たまたま「インドの仏 2500年の謎」という番組で、コルカタ・インド博物館展も紹介してます!(再放送みたいですが)

なぜパンチパーマなのか?とか、なぜグラマーな像が多いのか?なんて疑問に答えてくれてますよ(笑)

なかなか面白そうですね。観に行ってみようかな。

Re: コルカタ・インド博物館展

こんばんは。タイムリーな話ですね♪
今日本に来ているものは、当然私も見ていないので、何とも言えませんけど
なかなか見ごたえあると思いますよ♪
中国・日本へ貸し出し中で、現地で見れなかったもの、展示の場所が空いていたわけですが
展示の仕方がちょっと杜撰だなぁと思いました。日本ではきれいに飾られるんでしょうから
よりお宝に見えますね!

興味深いお話に感謝

いつも興味深いお話をありがとうございます。
俺はコルカタに行く金or勇気が無かったので、「インドの仏」に行ってきました。なかなか良かったです。

話は変わりますが、ネパールの地震は大ショックです。

Re: 興味深いお話に感謝

いつもありがとうございます♪
コルカタのは量はたくさんありますが、インドの仏の分は私は見てないのです。それなりに価値のあるのが
いったのだと思いますよ。

ネパールの件、私も大ショックです。
私が見て、ブログに載せた写真の中にも、跡形もなく崩れてしまったものも多いようです。
修復するにしても相当の年数がかかるでしょう。残念です。
また、普段から楽な暮らしではないのに、今頃被災者が置かれている環境を思うと心が痛みます。

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aya1103

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