インド・アグラ(アグラ城塞②)
2014/12/4 (5日目) 続き
アグラ城塞内の見学はまだ続きます。テラスからは隣の宮殿に入ることができます。こちら風の宮殿、豪華なバルコニーみたいな感じです。外側は修復中なのか足場が見えます。

その先は、皇帝一家の寝室などがあったカース・マハルです。このあたりの窓際からは、タージ・マハルの全景がきれいに見えます。と言っても、ズームしないとこの大きさです。実際はもう少し大きく見えるので、なんとかタージ・マハルと判別ができます。緑が多く、きれいな景色です。

カース・マハルはいかにも宮殿らしく、全て白大理石でできています。四角い凹みがあちこちに見られますが、ここには金やダイヤを使った絵がはめ込まれていたそうで、今はそれが剥がされた後が痛々しいです。

さて、アグラ城塞内での一番のハイライトはこちら、ムサンマン・ブルジュです。第5代皇帝シャー・ジャハーンが愛妃との居室として造った、上部に八角形の塔を伴うエリアです。床には美しい彫刻の噴水、風通しのいい素晴らしい部屋です。

ここは入ることができないので、横からも見ます。シャー・ジャハーン皇帝は息子に王位を追われた後晩年の7年間ここに幽閉され、妃の眠るタージ・マハルを眺めながら過ごしたと言われますが、幽閉という言葉がしっくりこない素晴らしい宮殿、素敵なバルコニーに囲まれています。

暑いアグラにあっても快適に過ごせたと思われる場所だし、何といっても視界を遮るもののない抜群の眺め、豪華で美しい象嵌細工や彫刻、幽閉と言っても単に権力を失い外出ができなかっただけ、そう捉えることもできます。

明るいし、空間もいくつもあるし、そもそも当時の70歳前後では、出かけたくてもそうそう出かけられるものでもなかったでしょう。塔に幽閉されたと聞いて、可哀想にと思っていましたが、この宮殿をみたら実情はそれほど悲惨じゃなかったのではと思いました。

カース・マハルの角から突き出るように造られたムサンマン・ブルジュを後にし、カース・マハル前の庭園、アングーリー・バーグへ出ます。周りの建物は使用人たちの部屋があったそうです。この中庭にはワインを造ったブドウの木が残っています。

このアングーリー・バーグの脇には、鏡の宮殿もあります。銀色ぽく見えるのが鏡です。鏡を使った細かいモザイクのような彫刻が一面にされています。豪華ですが、暗いし、もし幽閉されたのがここだったらむしろ悲惨な感じがします。

アングーリー・バーグから見たカース・マハルです。遠目で見るとただの白い建物ですが、大理石造りで、細かい彫刻などがされ、かつては金もふんだんに使われていたと考えると、ものすごい国力のあった帝国だったことがわかります。

外に出てからは、最後にディーワーネ・アームを遠目に見ます。一般の人が陳情とかでき、裁判所みたいな所だったと説明されました。写真左の奥の方に見えるのはモスクで金曜のみイスラム教徒だけが入ることができるそうです。

11:45 アグラ城塞を出発します。見学する内部は王の宮殿なので、とても美しく見ごたえたえあるし、門や城壁から伺える硬い印象とは正反対のものでした。いずれにせよ、私の期待を裏切らない素晴らしい場所でした。タージ・マハルは遠目にでも一目見ればいいと思う建造物ですが、こちらは近くでじっくり見学したい場所でした。私はタージ・マハルよりこちらが気に入りました。

11:55 クラフツ・パレスという大理石のお土産屋へ立ち寄ります。ここは工房もあって、実演を見学します。次々と各国からの団体客が入ってきます。

黄色の色を付けて、2.5mmの深さで柄を掘り込みます。そこに削った宝石をはめ込んでいきます。そして、黄色い塗料を落とすと、白い大理石にきれいな柄が浮かび上がるわけです。ちょっとやってみたい気がします。

光をあてるとそれは美しい輝きです。さきほど見た宮殿に置いて使いたいテーブルですね。お土産用には小さな小箱などのものもあります。けれど何といっても大理石ですから、とても重いお土産になります。興味のない方は近くのお土産屋や郵便局などにも行くことができます。

さて、この辺りから数名の方が気分が悪いと訴え始めました。やっぱりね、という気持ちです。インドにはそれなりの備えをして来てもお腹を壊すこともあるのに、皆用心が足らないし、もしもの時のグッズ(エチケット袋など)の装備も足りないようです。今のところ他人事で、やれやれという感じです。
次回はアグラ~ジャイプールをレポートします♪
(コルカタからの更新でした。もうすぐ帰国します。)
アグラ城塞内の見学はまだ続きます。テラスからは隣の宮殿に入ることができます。こちら風の宮殿、豪華なバルコニーみたいな感じです。外側は修復中なのか足場が見えます。

その先は、皇帝一家の寝室などがあったカース・マハルです。このあたりの窓際からは、タージ・マハルの全景がきれいに見えます。と言っても、ズームしないとこの大きさです。実際はもう少し大きく見えるので、なんとかタージ・マハルと判別ができます。緑が多く、きれいな景色です。

カース・マハルはいかにも宮殿らしく、全て白大理石でできています。四角い凹みがあちこちに見られますが、ここには金やダイヤを使った絵がはめ込まれていたそうで、今はそれが剥がされた後が痛々しいです。

さて、アグラ城塞内での一番のハイライトはこちら、ムサンマン・ブルジュです。第5代皇帝シャー・ジャハーンが愛妃との居室として造った、上部に八角形の塔を伴うエリアです。床には美しい彫刻の噴水、風通しのいい素晴らしい部屋です。

ここは入ることができないので、横からも見ます。シャー・ジャハーン皇帝は息子に王位を追われた後晩年の7年間ここに幽閉され、妃の眠るタージ・マハルを眺めながら過ごしたと言われますが、幽閉という言葉がしっくりこない素晴らしい宮殿、素敵なバルコニーに囲まれています。

暑いアグラにあっても快適に過ごせたと思われる場所だし、何といっても視界を遮るもののない抜群の眺め、豪華で美しい象嵌細工や彫刻、幽閉と言っても単に権力を失い外出ができなかっただけ、そう捉えることもできます。

明るいし、空間もいくつもあるし、そもそも当時の70歳前後では、出かけたくてもそうそう出かけられるものでもなかったでしょう。塔に幽閉されたと聞いて、可哀想にと思っていましたが、この宮殿をみたら実情はそれほど悲惨じゃなかったのではと思いました。

カース・マハルの角から突き出るように造られたムサンマン・ブルジュを後にし、カース・マハル前の庭園、アングーリー・バーグへ出ます。周りの建物は使用人たちの部屋があったそうです。この中庭にはワインを造ったブドウの木が残っています。

このアングーリー・バーグの脇には、鏡の宮殿もあります。銀色ぽく見えるのが鏡です。鏡を使った細かいモザイクのような彫刻が一面にされています。豪華ですが、暗いし、もし幽閉されたのがここだったらむしろ悲惨な感じがします。

アングーリー・バーグから見たカース・マハルです。遠目で見るとただの白い建物ですが、大理石造りで、細かい彫刻などがされ、かつては金もふんだんに使われていたと考えると、ものすごい国力のあった帝国だったことがわかります。

外に出てからは、最後にディーワーネ・アームを遠目に見ます。一般の人が陳情とかでき、裁判所みたいな所だったと説明されました。写真左の奥の方に見えるのはモスクで金曜のみイスラム教徒だけが入ることができるそうです。

11:45 アグラ城塞を出発します。見学する内部は王の宮殿なので、とても美しく見ごたえたえあるし、門や城壁から伺える硬い印象とは正反対のものでした。いずれにせよ、私の期待を裏切らない素晴らしい場所でした。タージ・マハルは遠目にでも一目見ればいいと思う建造物ですが、こちらは近くでじっくり見学したい場所でした。私はタージ・マハルよりこちらが気に入りました。

11:55 クラフツ・パレスという大理石のお土産屋へ立ち寄ります。ここは工房もあって、実演を見学します。次々と各国からの団体客が入ってきます。

黄色の色を付けて、2.5mmの深さで柄を掘り込みます。そこに削った宝石をはめ込んでいきます。そして、黄色い塗料を落とすと、白い大理石にきれいな柄が浮かび上がるわけです。ちょっとやってみたい気がします。

光をあてるとそれは美しい輝きです。さきほど見た宮殿に置いて使いたいテーブルですね。お土産用には小さな小箱などのものもあります。けれど何といっても大理石ですから、とても重いお土産になります。興味のない方は近くのお土産屋や郵便局などにも行くことができます。

さて、この辺りから数名の方が気分が悪いと訴え始めました。やっぱりね、という気持ちです。インドにはそれなりの備えをして来てもお腹を壊すこともあるのに、皆用心が足らないし、もしもの時のグッズ(エチケット袋など)の装備も足りないようです。今のところ他人事で、やれやれという感じです。
次回はアグラ~ジャイプールをレポートします♪
(コルカタからの更新でした。もうすぐ帰国します。)