ネパール・カトマンズ(町の風景~パシュパティナート寺院)
2014/12/2 (3日目) 続き
朝食後出発までまだ時間があったので、再びホテル周辺の散策をすることにしました。
人々の服装も、建物も何もかもが見た目は混沌としたイメージです。でものんびりしたムードです。

町はもうかなり活気付き、お店も開いてきました。首都の町でも商店の大半は、こんな小さな個人商店です。店舗を持たない人は街角で野菜などを売る人もおり、何でもありという印象です。

交差点で、先ほどのスーパーマーケットとは逆の方向へと曲がります。この先に地図上では商店街があるっぽい、それだけの理由です。未舗装の下り坂を降りていきます。

坂を降りきったところに商業地区がありましたが、最早観光客が足を踏み入れる雰囲気ではありません。とはいえ、危険ではなさそうなので、多少周囲の目が気になりながらも少し奥へと入っていきます。

何の肉かわからないようなものを売っている店やいろいろ興味深いものはありますが、カメラを出すのは何となく躊躇われます。一番店構えのいいお店に入ってみると、小さな雑貨屋という感じです。ヒマラヤの蜂蜜を購入(300gが約200円)し、来た道を引き返してホテルに帰ります。このツアーでスーパーや商店で買い物するチャンスはこの後訪れませんでした。蜂蜜は純度100%インドの大手メーカーの製品でしたが、すごくおいしかったので、もっと買えばよかったです。
10:10 ホテルをバスで出発します。この時既にこの旅一番の不快な思い出の幕は上がっていました。そもそもは9:00発予定だったのですが、OPのエベレスト遊覧飛行が遅くなりそうだからと10:00出発に変更になっていました。昨日の到着時の状況を考えても想像はついていましたが、10:00になってもOPに参加した人達は戻ってきていません。
10:00の時点で、「もう飛ぶみたいだから、空港へ向かえに行き、申し訳ないが20分くらい待っていただくことになる。」と添乗員が言いました。OPが遅れているからと言って、ツアー本体を待機させるなんて聞いたことがありません。でも、観光する町は空港方面にどうせ行くのだし、20分くらいなら待っても仕方ないかと渋々従いました。
空港への道はリング・ロードという大通りを走ります。街の中心部に近付くと、ある程度ちゃんとした建物もあるのが見えます。昨夜は停電のせいでどんな街か見えなかったのですが、首都というだけあって、まぁ近代的な建物もあるようです。

昼間でも停電は続いているのか、慢性的だからか、信号はほとんど見かけません。大きな交差点にたまに信号があってもどれも点灯はしていません。それに、やはりすごい電線の絡まりようです。
電線の重みで電柱が倒れないか心配です。

ネパールらしい建造物が見えました。渋滞気味なのでゆっくり車窓を見ることができます。地図によるとチャバヒル・ストゥーパ(Chabahil Stupa)のようです。後で調べたところ、ここには古くから町があり何世紀も前に、ネパール王子と結婚したインド王女が建てたもの。何度も修復されているので、新しいもののように見えますがカトマンズでも最も古い仏塔と言われているそうです。

しばらく行くとまたネパールらしい建物。まだ昨夜カトマンズに着いたばかりですが、ネパールに来たという実感がひしひしと湧いてきます。

空港に近付いてきました。空港の近くには柵で囲まれた広いエリアがあります。世界遺産のマークが目に入ったので、ガイドブックを開いてみたら、パスパティナートというネパール最大のヒンドゥー教寺院だと分かりました。ガイドブックでは見開き2ページも使っています。ツアーに入っていなかったのでノーマークでしたが、急いで読み始めました。

10:40 空港に到着します。国内線の駐車場に着きましたが、まだ時間かかりそうだからと駐車場にあるカフェに案内し、お茶をご馳走すると添乗員は言います。遅くとも11:30には出られると言いますが、そもそも話が違うという感じです。カフェと言っても、地元の人向けの汚い食堂みたいな所で、こんな所で待たされるなんて時間ももったいないし、あり得ません。せめて観光に行くはずの街中の広場などでフリータイムにしてくれるとかすべきじゃないですか?と言っても聞かないので、では、11:30に戻ってきますから、と旅ともさんと2人で外へ出ました。

バスで橋を渡った際に、先ほどのパシュパティナートがちらっと見えたので、その橋まで歩いてみようと歩き始めました。空港の入口の所には検問所があり、外へ出る分には特に問題がないので、リングロードに出ます。
ネパール・ゴルフコースというゴルフ場の横を歩きながら歩道を歩いていくと、お坊さんのような人たちがポツポツに座っています。と思ったら、どうやらこの方たちは占い師だったようです。手相の図とかが見えました。観光客は商売相手じゃないので、声もかけてきません。

ゴルフ場が途切れたころで、やっと橋が見えました。戻る時間も考えると、パシュパティナート寺院の近くまで寄ることはできず、橋の上から眺めるしかないようです。橋はBagmati Bridgeといい、ガンジス川の支流バグマティ川にかかっています。
橋から寺院の中心部までは300~400mあり、はっきりとは見えませんが煙が立つのが見えます。パシュパティナート寺院には川沿いにアルエガート(火葬場)があり、ひっきりなしに火葬が行われているのだそうです。肉眼ではこの程度です。

ズームして見ると、下流の4つの火葬場の様子がよく見えます。ちょうど、4つ目の火葬場に、花で飾られた遺体が運び込まれ、これから火葬を始める所のようです。人があまりに大勢集まっていることや、遺体の飾りが豪華に見えることから、ある程度地位のある方かもしれません。

気持ちのいい場面ではないのですが、しばらく見ていると目が離せなくなってきました。衝撃的というか、何かが心にガツンと刺さりました。何というか見なくちゃいけない場面を見ている気がしました。ヒンドゥー教の死生観が少し見えたような気がします。
けれど、足元の灰が流されるバグマティ川は今まで見たことのある中でも相当に汚い川で、見るからにそこから流れてきたであろうと分かる灰が流れているのがしっかり見えます。その川で洗濯や沐浴する人がいるのはやはり信じられません。そして、この火葬はカトマンズのあまりにひどい空気汚染に一役買っていることは間違いないのです。

いろいろ思う所はありましたが、時間がないので急いで空港へと戻ります。検問所では人を掻き分け、パスポートをちらつかせ、ガイドと中で待ち合わせしていると言って通ります。ちなみにこのパシュパティナート寺院はヒンドゥー教徒以外の立ち入りは禁止で、観光客は限られたエリアにのみ入ることができるそうです(しかも入場料が高い)。それでも、時間があれば立ち寄りたい場所です。今回はちらっとでしたが垣間見れてよかったです。
11:30 急いで戻ったのに、駐車場にはバスはあるけど誰もいません。やっぱりね、という気持ちと、怒りが込み上げてきます。だいたい私は人に待たされることが大嫌いなのです。しばらくするとカフェに行った人達が戻ってきました。
そこで、もうこれ以上待てない今すぐ先に観光へ行きましょうと、添乗員に苦情を入れますが、いつOPのフライトが飛べるか分からないという事情なので仕方ない、と言い訳をします。別契約であるOPをどう開催するかの話でツアー本体に影響がでないようにするのは当然、添乗員は行程管理のためにいるので、今こそ仕事してほしい。ときっぱり言いますが、気持はわかります、でも、というばかりで埒があきません。
あなたができないなら東京に連絡して下さい、と言うと、ガイドと相談しますと言ったきりどこかへ行ってしまいました。その間、バスにはドライバーもガイドもいずに、ツアー客だけが取り残されました。私は他の客に、雰囲気悪くしてごめんなさい、でもその場で言わないと旅行はやり直せませんから、今日は夕方ヒマラヤ夕日鑑賞もあるし、と言いました。皆内心は同じ考えだったようです。
バスでイライラしながら待っていると、近くの木に動くものが・・・。サルです。そういえばパシュパティナート寺院にはお供えものなどを狙ってサルが出没するとガイドブックにありましたが、このあたり一帯に住みついているようです。

結局、12:05 OPに行った皆が戻ってくるまで添乗員も戻ってきませんでした。午前中を無駄にしたわけですが、添乗員はきちんと謝罪もしませんでした。添乗員には旅行前の電話から私は嫌な予感がしていたのですが、的中です。見るからに経験が浅いのに、自分が添乗員だと声を張り上げ、典型的なKYで、謙遜ということを知らないタイプです。旅の前半にしてすっかり疲れてしまいました。
次回はカトマンズのダルバール広場を中心にレポートの予定です♪
朝食後出発までまだ時間があったので、再びホテル周辺の散策をすることにしました。
人々の服装も、建物も何もかもが見た目は混沌としたイメージです。でものんびりしたムードです。

町はもうかなり活気付き、お店も開いてきました。首都の町でも商店の大半は、こんな小さな個人商店です。店舗を持たない人は街角で野菜などを売る人もおり、何でもありという印象です。

交差点で、先ほどのスーパーマーケットとは逆の方向へと曲がります。この先に地図上では商店街があるっぽい、それだけの理由です。未舗装の下り坂を降りていきます。

坂を降りきったところに商業地区がありましたが、最早観光客が足を踏み入れる雰囲気ではありません。とはいえ、危険ではなさそうなので、多少周囲の目が気になりながらも少し奥へと入っていきます。

何の肉かわからないようなものを売っている店やいろいろ興味深いものはありますが、カメラを出すのは何となく躊躇われます。一番店構えのいいお店に入ってみると、小さな雑貨屋という感じです。ヒマラヤの蜂蜜を購入(300gが約200円)し、来た道を引き返してホテルに帰ります。このツアーでスーパーや商店で買い物するチャンスはこの後訪れませんでした。蜂蜜は純度100%インドの大手メーカーの製品でしたが、すごくおいしかったので、もっと買えばよかったです。
10:10 ホテルをバスで出発します。この時既にこの旅一番の不快な思い出の幕は上がっていました。そもそもは9:00発予定だったのですが、OPのエベレスト遊覧飛行が遅くなりそうだからと10:00出発に変更になっていました。昨日の到着時の状況を考えても想像はついていましたが、10:00になってもOPに参加した人達は戻ってきていません。
10:00の時点で、「もう飛ぶみたいだから、空港へ向かえに行き、申し訳ないが20分くらい待っていただくことになる。」と添乗員が言いました。OPが遅れているからと言って、ツアー本体を待機させるなんて聞いたことがありません。でも、観光する町は空港方面にどうせ行くのだし、20分くらいなら待っても仕方ないかと渋々従いました。
空港への道はリング・ロードという大通りを走ります。街の中心部に近付くと、ある程度ちゃんとした建物もあるのが見えます。昨夜は停電のせいでどんな街か見えなかったのですが、首都というだけあって、まぁ近代的な建物もあるようです。

昼間でも停電は続いているのか、慢性的だからか、信号はほとんど見かけません。大きな交差点にたまに信号があってもどれも点灯はしていません。それに、やはりすごい電線の絡まりようです。
電線の重みで電柱が倒れないか心配です。

ネパールらしい建造物が見えました。渋滞気味なのでゆっくり車窓を見ることができます。地図によるとチャバヒル・ストゥーパ(Chabahil Stupa)のようです。後で調べたところ、ここには古くから町があり何世紀も前に、ネパール王子と結婚したインド王女が建てたもの。何度も修復されているので、新しいもののように見えますがカトマンズでも最も古い仏塔と言われているそうです。

しばらく行くとまたネパールらしい建物。まだ昨夜カトマンズに着いたばかりですが、ネパールに来たという実感がひしひしと湧いてきます。

空港に近付いてきました。空港の近くには柵で囲まれた広いエリアがあります。世界遺産のマークが目に入ったので、ガイドブックを開いてみたら、パスパティナートというネパール最大のヒンドゥー教寺院だと分かりました。ガイドブックでは見開き2ページも使っています。ツアーに入っていなかったのでノーマークでしたが、急いで読み始めました。

10:40 空港に到着します。国内線の駐車場に着きましたが、まだ時間かかりそうだからと駐車場にあるカフェに案内し、お茶をご馳走すると添乗員は言います。遅くとも11:30には出られると言いますが、そもそも話が違うという感じです。カフェと言っても、地元の人向けの汚い食堂みたいな所で、こんな所で待たされるなんて時間ももったいないし、あり得ません。せめて観光に行くはずの街中の広場などでフリータイムにしてくれるとかすべきじゃないですか?と言っても聞かないので、では、11:30に戻ってきますから、と旅ともさんと2人で外へ出ました。

バスで橋を渡った際に、先ほどのパシュパティナートがちらっと見えたので、その橋まで歩いてみようと歩き始めました。空港の入口の所には検問所があり、外へ出る分には特に問題がないので、リングロードに出ます。
ネパール・ゴルフコースというゴルフ場の横を歩きながら歩道を歩いていくと、お坊さんのような人たちがポツポツに座っています。と思ったら、どうやらこの方たちは占い師だったようです。手相の図とかが見えました。観光客は商売相手じゃないので、声もかけてきません。

ゴルフ場が途切れたころで、やっと橋が見えました。戻る時間も考えると、パシュパティナート寺院の近くまで寄ることはできず、橋の上から眺めるしかないようです。橋はBagmati Bridgeといい、ガンジス川の支流バグマティ川にかかっています。
橋から寺院の中心部までは300~400mあり、はっきりとは見えませんが煙が立つのが見えます。パシュパティナート寺院には川沿いにアルエガート(火葬場)があり、ひっきりなしに火葬が行われているのだそうです。肉眼ではこの程度です。

ズームして見ると、下流の4つの火葬場の様子がよく見えます。ちょうど、4つ目の火葬場に、花で飾られた遺体が運び込まれ、これから火葬を始める所のようです。人があまりに大勢集まっていることや、遺体の飾りが豪華に見えることから、ある程度地位のある方かもしれません。

気持ちのいい場面ではないのですが、しばらく見ていると目が離せなくなってきました。衝撃的というか、何かが心にガツンと刺さりました。何というか見なくちゃいけない場面を見ている気がしました。ヒンドゥー教の死生観が少し見えたような気がします。
けれど、足元の灰が流されるバグマティ川は今まで見たことのある中でも相当に汚い川で、見るからにそこから流れてきたであろうと分かる灰が流れているのがしっかり見えます。その川で洗濯や沐浴する人がいるのはやはり信じられません。そして、この火葬はカトマンズのあまりにひどい空気汚染に一役買っていることは間違いないのです。

いろいろ思う所はありましたが、時間がないので急いで空港へと戻ります。検問所では人を掻き分け、パスポートをちらつかせ、ガイドと中で待ち合わせしていると言って通ります。ちなみにこのパシュパティナート寺院はヒンドゥー教徒以外の立ち入りは禁止で、観光客は限られたエリアにのみ入ることができるそうです(しかも入場料が高い)。それでも、時間があれば立ち寄りたい場所です。今回はちらっとでしたが垣間見れてよかったです。
11:30 急いで戻ったのに、駐車場にはバスはあるけど誰もいません。やっぱりね、という気持ちと、怒りが込み上げてきます。だいたい私は人に待たされることが大嫌いなのです。しばらくするとカフェに行った人達が戻ってきました。
そこで、もうこれ以上待てない今すぐ先に観光へ行きましょうと、添乗員に苦情を入れますが、いつOPのフライトが飛べるか分からないという事情なので仕方ない、と言い訳をします。別契約であるOPをどう開催するかの話でツアー本体に影響がでないようにするのは当然、添乗員は行程管理のためにいるので、今こそ仕事してほしい。ときっぱり言いますが、気持はわかります、でも、というばかりで埒があきません。
あなたができないなら東京に連絡して下さい、と言うと、ガイドと相談しますと言ったきりどこかへ行ってしまいました。その間、バスにはドライバーもガイドもいずに、ツアー客だけが取り残されました。私は他の客に、雰囲気悪くしてごめんなさい、でもその場で言わないと旅行はやり直せませんから、今日は夕方ヒマラヤ夕日鑑賞もあるし、と言いました。皆内心は同じ考えだったようです。
バスでイライラしながら待っていると、近くの木に動くものが・・・。サルです。そういえばパシュパティナート寺院にはお供えものなどを狙ってサルが出没するとガイドブックにありましたが、このあたり一帯に住みついているようです。

結局、12:05 OPに行った皆が戻ってくるまで添乗員も戻ってきませんでした。午前中を無駄にしたわけですが、添乗員はきちんと謝罪もしませんでした。添乗員には旅行前の電話から私は嫌な予感がしていたのですが、的中です。見るからに経験が浅いのに、自分が添乗員だと声を張り上げ、典型的なKYで、謙遜ということを知らないタイプです。旅の前半にしてすっかり疲れてしまいました。
次回はカトマンズのダルバール広場を中心にレポートの予定です♪