ペルー・ペルーレイルでマチュピチュへ
2014/11/06 (4日目) 続き
6:10 オリャンタイタンボ発のペルーレイル、エクスペディション81号にてマチュピチュ村へ向かいます。朝2本目の列車です。前回来たときはインカレイルだったので違いが楽しみです。ペルーレイルはオリエント急行の運営会社とペルー資本の会社が運営していることもあってか、見た目が格好いいです。

途中からインカ道をトレッキングする人を除き、手荷物は一人5kgまでしか持ち込むことができず、マチュピチュに宿泊する場合もスーツケースは持ち込めません。乗る時にはパスポートが必要になります。これはインカレイルもペルーレイルも共通です。5kgの荷物は実際に計ることはないです。
ペルーレイルの場合、列車は豪華なものから何種類かありますが、今回使うのはビスタドームより少し安いエクスペディションという列車です。時間帯によって値段も違いますが、今回の列車は早朝なので片道48ドルとチケットに書いてありました、結構いい値段です(ちなみに帰りの切符は景色もろくに見えないのに62ドル)。
天井にも窓があり眺望は抜群で、ビスタドームとの違いはわかりません(サービスの違いかも)。全席指定ですが、ウルバンバ川サイドが人気があるので、ツアーの場合添乗員の悩みの種のようです。写真など譲り合う精神が必要です。この日は空いていて空き席があったので、皆窓際に座れました。

シートは座り心地よく、インカレイルより若干スペースがあるように感じました。今回は日帰りなので荷物がないから気になりませんが、手荷物があると足元や通路が狭くなります。
マチュピチュへ行くためには、基本的にこの路線を使わないといけません。ウルバンバ川沿いに線路が引かれているので、雨季で川の水量が増し洪水で線路が流されるなんてこともあります。観光の点でも、できれば乾季にいくのがいいでしょう。11月といえばまだ雨季の始まりなので、所によって川の流れは穏やかです。

ウルバンバ川と反対側の景色は主に山と畑などが見えます。マチュピチュに近付くにつれ、あまり見えるものがなくなります。日帰りの場合は、帰りは暗くなるので、行きに山側になっても川側の眺めもちゃんと見ておく必要があります。

インカレイルもですが、ペルーレイルでもドリンクサービスがあります。
ワゴンが回って来たら好きなものを頼みましょう。高山病症状に苦しむ私はコカ茶。コカ茶は持ち帰れないのでペルーにいるうちに存分に飲んでおきます。クッキーやマフィンなどのおいしいお茶菓子も好きなものをもらえます。この後お土産などの社内販売もあります。

さて、車窓景色ですが、ウルバンバ川の流れが激しくなってきました。このウルバンバ川はアマゾン川の源流の一つです。

山側の景色のハイライト、白い山が見えてきました。ベロニカ山(モンターニャ・ベロニカ)です。コーヒー豆の産地として有名なので名前を聞いたことがある人もいるでしょう。

30分も走ると、KM82という地点を通過します。クスコから82kmという場所ですが、ここはインカトレイルをマチュピチュへ歩いていく人の出発地点です。3泊4日インカの道を歩いてマチュピチュへ行くのですが、ポーターやガイドが付くとはいえ、素人には難しい道のりです。それでも人気があり、人数制限もあるので、かなり前からの準備が必要なのだそうです。

インカトレイルを歩けば途中に遺跡などもあり素晴らしい体験ができるらしいですが、列車からは遺跡の類はほとんど見えず、川沿いをひたすら走るのみです。とはいえ、このウルバンバ渓谷の景色はそれなりに素晴らしく、マチュピチュに憧れを抱く旅行者にとっては近付きつつある遺跡への期待を高める眺めであることは間違いありません。

さて、また川にかかる小さな橋が見えてきました。こちらはKM88、ここもインカトレイルの出発点のひとつです。ちなみに、インカトレイルは4000m超級の山も越えるハードなものなので、高所恐怖症に加え、高山病常習者の私は検討することすら許されないルートです。

オリャンタイタンボからマチュピチュまでの列車の旅は1時間半です。徐々に標高が下がり終点マチュピチュ村は標高2000mです。薬をのんだこともあり、吐き気は少し遠のき、頭痛も激しいものから重い程度へと緩和しました。列車にはトイレもあり、そこそこきれいです。

だいぶ進んできたなぁと思っていた時、列車が止まりました。なんだろう?と思って窓の外を見ると降りている人たちがいます。ここはKM104、マチュピチュまでの最後の6時間をインカトレイルを歩いて行くというルートの出発点です。これだったら高所恐怖症を克服すれば私にも可能性あるかな?

列車が動きだし、KM104で降りた人たちに頑張ってねと手を振ります。しばらく行くと川の対岸に遺跡が見えます。Chouesuysuyという遺跡だと思います。マチュピチュだけでなく、この周辺の山の中にはたくさんのインカの遺跡があるのです。私にはマチュピチュそのものよりそういったことの方がロマンを感じます。

すぐに水力発電所が見えてきました。これが見えたら終点マチュピチュはもうすぐです。降りる支度をしましょう。具合が悪い割りに結構写真も撮りました。一度も列車で吐かなかったし(もう吐くものもないが)、これなら遺跡見学もなんとか行けそうな気がしてきました。

さぁ、いよいよマチュピチュの駅の手前です。前方の山をさしてあっちの方にマチュピチュがあるんだよと言うと、どこどこ、と周囲の人がいいます。いえ、マチュピチュの遺跡は山に囲まれた場所にあるので、列車からはもちろん町なんかからも全く見えないんですよ、それが数ある遺跡の中で皆に好かれるポイントなんだと思う、とコメント。見えないから神秘的なんじゃない?

次回はマチュピチュ村をレポートします♪
6:10 オリャンタイタンボ発のペルーレイル、エクスペディション81号にてマチュピチュ村へ向かいます。朝2本目の列車です。前回来たときはインカレイルだったので違いが楽しみです。ペルーレイルはオリエント急行の運営会社とペルー資本の会社が運営していることもあってか、見た目が格好いいです。

途中からインカ道をトレッキングする人を除き、手荷物は一人5kgまでしか持ち込むことができず、マチュピチュに宿泊する場合もスーツケースは持ち込めません。乗る時にはパスポートが必要になります。これはインカレイルもペルーレイルも共通です。5kgの荷物は実際に計ることはないです。
ペルーレイルの場合、列車は豪華なものから何種類かありますが、今回使うのはビスタドームより少し安いエクスペディションという列車です。時間帯によって値段も違いますが、今回の列車は早朝なので片道48ドルとチケットに書いてありました、結構いい値段です(ちなみに帰りの切符は景色もろくに見えないのに62ドル)。
天井にも窓があり眺望は抜群で、ビスタドームとの違いはわかりません(サービスの違いかも)。全席指定ですが、ウルバンバ川サイドが人気があるので、ツアーの場合添乗員の悩みの種のようです。写真など譲り合う精神が必要です。この日は空いていて空き席があったので、皆窓際に座れました。

シートは座り心地よく、インカレイルより若干スペースがあるように感じました。今回は日帰りなので荷物がないから気になりませんが、手荷物があると足元や通路が狭くなります。
マチュピチュへ行くためには、基本的にこの路線を使わないといけません。ウルバンバ川沿いに線路が引かれているので、雨季で川の水量が増し洪水で線路が流されるなんてこともあります。観光の点でも、できれば乾季にいくのがいいでしょう。11月といえばまだ雨季の始まりなので、所によって川の流れは穏やかです。

ウルバンバ川と反対側の景色は主に山と畑などが見えます。マチュピチュに近付くにつれ、あまり見えるものがなくなります。日帰りの場合は、帰りは暗くなるので、行きに山側になっても川側の眺めもちゃんと見ておく必要があります。

インカレイルもですが、ペルーレイルでもドリンクサービスがあります。
ワゴンが回って来たら好きなものを頼みましょう。高山病症状に苦しむ私はコカ茶。コカ茶は持ち帰れないのでペルーにいるうちに存分に飲んでおきます。クッキーやマフィンなどのおいしいお茶菓子も好きなものをもらえます。この後お土産などの社内販売もあります。

さて、車窓景色ですが、ウルバンバ川の流れが激しくなってきました。このウルバンバ川はアマゾン川の源流の一つです。

山側の景色のハイライト、白い山が見えてきました。ベロニカ山(モンターニャ・ベロニカ)です。コーヒー豆の産地として有名なので名前を聞いたことがある人もいるでしょう。

30分も走ると、KM82という地点を通過します。クスコから82kmという場所ですが、ここはインカトレイルをマチュピチュへ歩いていく人の出発地点です。3泊4日インカの道を歩いてマチュピチュへ行くのですが、ポーターやガイドが付くとはいえ、素人には難しい道のりです。それでも人気があり、人数制限もあるので、かなり前からの準備が必要なのだそうです。

インカトレイルを歩けば途中に遺跡などもあり素晴らしい体験ができるらしいですが、列車からは遺跡の類はほとんど見えず、川沿いをひたすら走るのみです。とはいえ、このウルバンバ渓谷の景色はそれなりに素晴らしく、マチュピチュに憧れを抱く旅行者にとっては近付きつつある遺跡への期待を高める眺めであることは間違いありません。

さて、また川にかかる小さな橋が見えてきました。こちらはKM88、ここもインカトレイルの出発点のひとつです。ちなみに、インカトレイルは4000m超級の山も越えるハードなものなので、高所恐怖症に加え、高山病常習者の私は検討することすら許されないルートです。

オリャンタイタンボからマチュピチュまでの列車の旅は1時間半です。徐々に標高が下がり終点マチュピチュ村は標高2000mです。薬をのんだこともあり、吐き気は少し遠のき、頭痛も激しいものから重い程度へと緩和しました。列車にはトイレもあり、そこそこきれいです。

だいぶ進んできたなぁと思っていた時、列車が止まりました。なんだろう?と思って窓の外を見ると降りている人たちがいます。ここはKM104、マチュピチュまでの最後の6時間をインカトレイルを歩いて行くというルートの出発点です。これだったら高所恐怖症を克服すれば私にも可能性あるかな?

列車が動きだし、KM104で降りた人たちに頑張ってねと手を振ります。しばらく行くと川の対岸に遺跡が見えます。Chouesuysuyという遺跡だと思います。マチュピチュだけでなく、この周辺の山の中にはたくさんのインカの遺跡があるのです。私にはマチュピチュそのものよりそういったことの方がロマンを感じます。

すぐに水力発電所が見えてきました。これが見えたら終点マチュピチュはもうすぐです。降りる支度をしましょう。具合が悪い割りに結構写真も撮りました。一度も列車で吐かなかったし(もう吐くものもないが)、これなら遺跡見学もなんとか行けそうな気がしてきました。

さぁ、いよいよマチュピチュの駅の手前です。前方の山をさしてあっちの方にマチュピチュがあるんだよと言うと、どこどこ、と周囲の人がいいます。いえ、マチュピチュの遺跡は山に囲まれた場所にあるので、列車からはもちろん町なんかからも全く見えないんですよ、それが数ある遺跡の中で皆に好かれるポイントなんだと思う、とコメント。見えないから神秘的なんじゃない?

次回はマチュピチュ村をレポートします♪