コソボ・デチャニ修道院~ペーチ

2014/03/14 (2日目) 続き

デチャニ修道院大聖堂奥の部屋へと移動します。前の部屋に比べると少し暗いですが、豪華な主祭壇、壁や柱、天井一面に施されたフレスコ画の荘厳な雰囲気に圧倒されます。

デチャニ修道院主祭壇


入って右手に2つの石棺があります。奥にある石棺はこの修道院を建造したセルビア王ウロシュ3世のもので、現在この棺は空です。左の赤い布が被せてあるのは、聖エレナのもの。ウロシュ3世の遺体の入った棺は主祭壇の右前に紫の布が被せられて置かれていて、木曜のミサで開ける儀式があり、右手だけ見えるようになっているそうです。

デチャニ修道院ウロシュ3世の棺


至る所に施されたフレスコ画は新約聖書を題材にしたものですが、外側に近い壁は雨の染み込みなどでフレスコ画が傷んでいます。

デチャニ修道院の傷んだフレスコ画


建物の内側や、天井に近いほどフレスコ画はきれいに残っています。壁画が完成したのが1350年と言いますから、今から700年近くも前のものとは到底思えない保存状態です。ここは世界遺産の中でも危機遺産登録されていますが、治安が安定してこのままの状態を長く保って欲しいと祈るばかりです。

デチャニ修道院の素晴らしいフレスコ画


主祭壇はめずらしく石で造られています。また、高い天井から吊るされたブロンズのシャンデリアが特徴的です。巨大なティアラのよう。主祭壇の扉の右前に置かれているのが、現在のウロシュ3世の棺です。病気を治す力があると信じられ木曜のミサには多くの信者が集まるそうです。

デチャニ修道院の石の主祭壇とブロンズのシャンデリア


主祭壇の左手には、修道院をキリストにささげるウロシュ3世のフレスコ画があります。
建造者が教会や修道院をささげる図柄はバルカンでは特によく見かけます。

修道院をささげるウロシュ3世のフレスコ画


主祭壇の左手前に置かれている木の十字架は、昔のセルビア語が書かれている16世紀のものだそうです。コソボ紛争後、セルビア人たちの多くはこの地を去ったようですが、今も孤立しながら暮らすセルビア人たちにとってこの教会は心の拠り所と言えるでしょう。

デチャニ修道院主祭壇前にある木製の十字架


主祭壇前で床に目を落とすと、石のモザイクがあります。黒い部分には金が使われていたそうで、今は一部にほんのちょこっと残っているだけです。この教会にかけられた資金がどれほどだったか伺えます。

デチャニ修道院主祭壇前の床のモザイク


ガイドさんの丁寧な説明が終わった後、20分ほどフリータイムをもらえたので、じっくりと内部のフレスコ画を見ました。主祭壇の両脇にも礼拝堂のようなものがあり、こちらの祭壇は木製です。

デチャニ修道院教会内部


皆が見終わると、教会の鍵は閉めていました。常時観光客がいるというわけではないようです。修道院には小さなお土産屋さんがあり、かなりしっかりした商品を扱っています。

デチャニ修道院お土産屋


11:45 修道院を後にし、近郊の町ペーチに向かいます。
12:15 ペーチの町の中心部、殉教者広場でバスを降ります。ペーチはアルバニア語ではペヤとも言います。ペーチはセルビア語、セルビア正教の総主教座が置かれた場所です。

ペーチ殉教者広場


殉教者広場にある最高級ホテルドゥカジニ(Dukagjini)のレストランでランチです。
きれいな川沿いに建つ立派なホテルです。

ペーチのホテルドゥカジニ(Dukagjini)


レストランもおしゃれです。正直、コソボのイメージはセルビアの田舎みたいなのを想像していた私にとって、かなり洗練されているのでびっくりしています。

ホテルドゥカジニ(Dukagjini)のレストラン


まずはチキンスープが出ましたが、とても塩辛かったです。メインは、アルバニア郷土料理で、ステーキが入ったオムレツみたいなものです。デザートはなし。飲み物は1~2€と安いです。

アルバニア郷土料理


食後20~30分のフリータイムがもらえました。レストランのテラスから見ると素晴らしい自然が広がっています。高原リゾートな雰囲気を感じます。

ペーチを囲む自然


次回はペーチ修道院~プリシュティナをレポートします♪

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No title

こんにちは!


1350年前の壁画が残るもんですね~

凄いですね

現物で見ると・・タイムワープしたかんじになりそう

Re: No title

こんにちは!

西暦1350年のものなので、今から700年弱前のもの、ですよ~。
それでも、実際見ると、数十年くらい前のものに見えるくらいきれいです。
外見もきれいだし、すごく新しいもののようですけど、ど田舎にあったのが幸いしたのでしょうね♪

面白いお話に感謝!

30年以上前に読んだ欧州ジョークの本に
「二十一世紀の未来予測…一つの欧州、六つのユーゴ」
ってネタがあったけど、ホントにそんな感じになっちゃったねw

Re: 面白いお話に感謝!

もはやジョークの本、じゃないですね。予言書?
この先どうなるのか、ややこしいことにだけはなって欲しくないものですが、国境を接して多民族が暮らすってのは難しいのでしょうね。日本人には理解が難しいかも。束の間の平和にならないことを祈ります・・・。
その本書いた人に、22世紀の未来予測もしてほしいなぁ(笑)
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