トルコ・ハットゥシャ遺跡

2014/01/22 (9日目) 続き

11:00 アンカラから休憩をいれ3時間、ボアズカレのレストランに到着。冬季にも関わらずランチ150名の予約が入っているとのことで、観光の前に食事となりました。遺跡から5分、恐らく他にレストランがないのかいつもここを利用するようです。遺跡にはトイレがないので、見学の前後にトイレも利用させてもらいます。

11:35 ハットゥシャ遺跡に到着です。外周6kmもある古代ヒッタイト時代の首都ハットゥシャの遺跡です。現在ではボアズカレという田舎の村にあるただの丘陵地帯・・・。入り口脇にはヒッタイト時代の城壁を復元したものがあります。

ハットゥシャ遺跡のヒッタイト時代の復元した城壁


前回、東の大城塞エリアを見られなかった思いが強く、ランチの時にガイドに今日の見学コースを確認しました。大神殿→ライオン門→スフィンクス門→王の門と前回と同じ予定で、通常ツアーでは大城塞は行かないそうです。そこで、最初に大神殿でバスを降りた際に離団させてもらうことを交渉しました。(通常ツアーの観光は前回のレポートを参照してください。→こちら)

大神殿でバスを降りたら、そっと皆から離れ、一人で大城塞(ビュユック・カレ)へと坂を上がっていきます。ハットゥシャ遺跡は丘陵地帯となっているので、かなり高低差があり、通常ツアーでは観光ポイントをバスで移動します。広大な遺跡に誰一人いないのに、放牧されている牛たちだけが動き回っています。綱もないし、柵もないのでちょっと怖い。

大城塞付近にいた牛たち


11:50 早足で上がってきたせいか、大神殿から10分で大城塞に到着しました。遺跡の中では中腹あたりと思いますが、一段と高くなっていることもあり、遺跡の他の地点から大城塞は入り口付近しか見えません。

ビュユック・カレ大城塞の入り口


石段を上がり大城砦へと足を踏み入れます。大城塞は王宮とも呼ばれます。ヒッタイト王が住んでいた場所です。私が何故この場所にどうしても来たかったかと言うと、漫画「天は赤い河のほとり」の影響です。少女漫画ですが、古代ヒッタイトを舞台とした史実がかなり練り込まれた漫画で、王宮を舞台にした場面も多いのです。実際の遺跡は石組みが残るばかりで、そこに何があったか想像するのは難しい状態です。

ハットゥシャ遺跡大城塞の中


一般のツアー客向けには説明できるような見所はないのかも知れません。何しろ3千年以上前の古代の国の王宮跡、同時代のエジプトはツタンカーメンとかラムセス2世とか有名すぎるファラオもいて立派な遺跡が残っていますが、当時オリエントの覇権を競っていたヒッタイトは、その後海の民によって滅ぼされ、大火でほぼ何も残っていないのです。

大城塞内のなんだか分からない人工物


王のプライベートな空間や後宮といったものは一番奥にあったことがわかっているので、遺跡の奥まで歩きます。もはや礎石というよりただの岩にしか見えません。ここがツアーの見学に入っていないのは、広いのに、見学路のようなものが整備されていなくて足元も危なっかしい所が多いからだと納得しました。

ハットゥシャ遺跡王宮の奥の方


せっかくなので、大城塞の中を一通り歩きます。いくつもの建物や中庭などがあったことはなんとなくわかります。誰もいない中、天は赤い河のほとりの主人公になった気分で王宮を見渡す気分は感慨深かったです。

ハットゥシャ遺跡王宮を見渡す


この大城塞ではヒッタイトの歴史が分かる膨大な粘土板が発見されています。その中には世界最初の平和条約文書と言われるものも含まれています。エジプトのラムセス2世とハットゥシリ3世との間でかわされたもので、イスタンブールの古代東方博物館に展示されています。同じ内容はエジプトのカルナック神殿にも残っています。

礎石が残るばかりの遺跡の中に、ぽろっと緑の石が落ちているのを見つけました。下の大神殿にある儀式に使われたと見られる緑の石と似たものです。小さくて形も成型されていませんでしたが、何か意味があるものなのでしょうか。

ハットゥシャ遺跡大城砦に転がっていた緑の石


そろそろ時間が気になるので、戻ることにしました。帰りは城壁際を歩いてみたりします。この大城塞は遺跡の東端にあたる部分なので、この向こう側は谷になっています。立地としては自然の地形と城壁によって王宮を建てるのに最適だったことでしょう。

ハットゥシャ遺跡大城砦の城壁


見学路がないので、帰りは出口(入り口)を探すのに一苦労でした。上がってきた口がどの辺りだったかわからなくなってしまったのです。少しあせりながらもやっと石段を発見し、時計を見てから、遺跡を少しあがったところにあるニシャンテペへも行くことにしました。振り返ると、大城塞の全景が見えます。

ハットゥシャ遺跡大城塞全景


12:05 ニシャンテペにやってきました。見るべきものは、奥の黒っぽい岩です。ヒエログリフのルウィー語で書かれた碑文があるとのことです。現地にあった説明によると、ハットゥシャ最後の王シュピルリウマ2世の功績を称えたものだそうです。

ハットゥシャ遺跡ニシャンテペ


実際近くで見ると、うーん、碑文どころか人工的なものが書いてあるのかどうかすらわからない状態。11行、8.5mにもおよぶものだと書いてありますが、ルウィー語だか何だか模様がかすかに、という程度。雨ざらしなのはどうなのでしょうか・・・。

ニシャンテペのルウィー語の碑文の岩


道路挟んだ所に、南の宮殿があったので、そこへも立ち寄ります。奥の方に、ヒエログリフの間(Chamber2)の建造物がありました。が、残念なことに冬季はクローズしているようです。ここには良好な保存状態のレリーフとか碑文が残っているので、またの機会に見てみたいです。

ヒエログリフの間(Chamber2)


そろそろ入り口に戻ることにします。遺跡は広いし、大きな樹木もないので、時間を計算すればバスがどの辺に停まっているか確認できます。ツアーは遺跡南端のイエルカプを見学中のようです。ですが、トルコの観光バスは皆同じ色形なので、確実じゃありません。

ハットゥシャ遺跡の最南端イエルカピ


下りと言えど入り口まで1.5kmほどと結構距離があります。バスは同じ道を後ろから来るはずなので入り口まで行けなくても途中で拾ってもらうことも可能ですが、我侭言って単独行動させてもらっているので、入り口で待ちたいと思います。こうして見ると自然の巨大な岩なども多く街があったのか疑問に思うほどです。ちらっと雪が見えますが、冬季は積雪でこの遺跡は閉鎖されることもあります。

ハットゥシャ遺跡の中心部付近


下りながらの景色はなかなかです。住居跡とか神殿とか、重要そうな岩とか、時計を見つつ道路沿いの遺跡を見学しながら戻ります。途中、雨がぱらついたり、風が強かったりしましたが、念願かなってハットゥシャの王宮を見れたし納得の観光になりました。

The House on the Slope付近


入口までバスに追いつかれることなく戻ってこれました。入り口付近にもゲートや大城塞の端っこなど見るものがあったので、それを見ながら待っていると10分ほどでバスが戻ってきました。今朝、私がお腹痛くて緊急ストップを取ってもらったので、多くの人は私が気分悪くて観光キャンセルし入り口で待っていたと勘違いしたようです。

見たいところが別にあったので一人で徒歩で周っていたとちゃんと説明しました。
旅ともさんにツアーの見学を聞くと、今回は雨風もあったので最南端のイエルカプの大きな城壁と階段は行かなかったようです。1時間強の観光を追え、出発します。

次回はヤズルカヤ遺跡~カッパドキアをレポートの予定です♪

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No title

いつもいつも質問ばかりでスミマセン。
ツアー観光の際に途中一時離団って、一般的にアリなんでしょうか?
添乗員と間違われる ayaさんだから特別扱いを認めてくれたのでしょうか?

行ったことがある場所に無理やり連れて行かれるのは抵抗があるので、添乗員付きツアー参加を避けてしまうのですが、一時離団で別行動できるのであれば、ツアーに便乗するようなスタンスで参加してもいいかな、って思った訳です。

Re: No title

ツアーの離団についての現状ですが、一部ツアーでは離団一切禁止というのもあります。
私の経験では中国の激安ツアー、ですね。お土産屋などに連れて行かないと成り立たない金額のやつです。

通常のツアーでは、一部離団とか、全面離団は「離団書」を書くことによって認められることが多いです。
いつどこからどこまで離団し、その間の責任は旅行会社に問いません、とかいう内容にサインするわけです。

今回の私のような遺跡内で自由行動したいというようなプチ離団、の場合は離団書なんて求められないこと
が通常ですが、リスク回避したい添乗員とかだと「だったら離団書書いてください」とかいう人もいます。

移動を伴う工程において離団する場合は、離団書を書きます。たとえば、寄り道観光したいから、ホテルや
空港に自力で追いつきます、みたいな場合です。

どちらにせよ一部離団の場合は合流できないと困るので、現地に詳しいこと、最低限の言語コミュニケーション能力があること、を前提に認めているんだと思います。危ないお客さんには、きっぱり断るというより
遠回しに断る、みたいな。

具体的に決まっている場合は、事前に旅行会社に問い合わせしてもいいかもしれません。
もちろん、手配料も取られますが、場合によっては車やガイドの手配なんてのをしてくれる場合もあります。

旅程を管理している添乗員に少なからず迷惑をかける場合は、それなりにお礼もした方がいいですね。
荷物だけは運んでおいてもらわなくてはいけないとか。

ちなみにホテルでの夕食や、連泊時の中日の観光キャンセルは、離団扱いにせず、よくあることだと思います。

それからヨーロッパなどでよくありますが、ガイドつけなきゃいけない町で、ガイドつけない場合、散策、って書いてあります。ほとんど自由行動だと思って大丈夫です。添乗員が案内する場合もありますが、そういう場合も、ドライバーと待ち合わせ時間決めてるはずなので、事前に相談すれば全部自由時間にしてくれるかも。

だいたい、わかって頂けました~?
個人旅行にはもちろん負けますが、ツアーも使いようってことですね。
効率がいいので、町々の滞在時間が少ないですが、楽しみようはいろいろある、という感じです♪

No title

詳しく書いていただき、ありがとうございました!!
思っていたよりも添乗員付ツアーって、使い勝手良さそうですね。

元々ツアーを探すことはほとんど無いのですが、行きやすい国や場所には行ってしまった感じになってきたので、ツアーも検討対象に加えなければと考えていたところです。

離団可能となれば選択肢も大幅に増えますから、家内といっしょに行く場合はツアー中心になりそうな気がしてきました。(私だけ途中離団です!)

Re: No title

ツアーは移動が楽だし、安上がりですから、うまく利用するといいと思います♪
マイナーなところへ行くときは、安全や言葉の問題もありますしね。

って、プチでも何でも離団はかなり上級編だと思うし、いい顔しない添乗員もいますけど。
Rさんくらいの年代で、個人旅行の経験が豊富であれば、全く問題ないでしょう!

ツアーは移動中は、ひとつの町に30分から1時間しかいないので、個人旅行に慣れた人には
不満かもしれませんけど、基本はフリータイムをうまく利用し、ホテルチェックイン後と
チェックアウト前つまり夜と朝の時間も有効に使う。それでもまだ足を伸ばしたい処があれば、離団書書くという感じでも結構楽しめると思います。

こういう私ですが、今のところ一度も離団書にサインしたことはありません。
添乗員やガイドとは仲良く、旅慣れてるからと出しゃばった所を見せず、彼らを立てる、これもコツのひとつかも(笑)
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aya1103

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