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イスラエル・エルサレム悲しみの道ヴィアドロローサ

2013/12/12 (6日目) 続き

12:00 嘆きの壁トンネルツアーの貯水池から外へ出ると、そこはムスリム地区、十字架の道ヴィア・ドロローサの出発点、第一ステーションの前でした。ちょうど雪が止んでいました。イエスが有罪とされ十字架に処されるまで最後にたどった道をこれから歩きます。

ヴィア・ドロローサ(悲しみの道)と呼ばれるようになったこの道には当時のエピソードにちなんで14のステーション(日本語では第1留~)があります。第一ステーションは、当時の総督ピラトの官邸、エル・オマリア。ここでイエスは有罪の判決を受けました。

第一留ピラトが有罪判決を下す


すぐ隣に第二ステーション鞭打ちの教会があります。ここで十字架を背負わされたとされていますが、当時は縦木は処刑の丘の上に予め立っていたと思われ本当は横木だけ背負ったと考えられます。教会内には見事なステンドグラスがあります。

第二留鞭打ちの教会


そして、いよいよ道を歩き始めます。道の上に残るアーチがちらっと写真に写っています。道の右にあるエッケ・ホモ教会に、かつての門が取り込まれています。3つのアーチがあった門の半分くらい現在の教会内にありました。現在の道とイエスが歩いた道は微妙にずれていたのでしょう。

ヴィア・ドロローサ、エッケ・ホモ・アーチ


ここはムスリム地区、道で珍しい雪にはしゃいで雪合戦をしているアラブ人の少年たちがいました。私たちにも流れ雪玉が当たるので、ガイドが少年たちに注意をします。ここで口喧嘩になりました。いろいろな人種宗教が入り混じるエルサレムでは小さなことが火種になりかねないと肌で感じました。

さて、道を曲がると、そこに第三、第四ステーションが並んでありました。黒くて丸い標識が各ステーションにはあって、ローマ数字が刻まれています。
第三ステーションは最初に躓いたとされる場所です。

ヴィア・ドロローサ第四留、第五留


第四ステーションは、母マリアが十字架を背負ったイエスを見送った場所とされています。以前は20メートルほど先だと思われていましたが、ここの教会地下にあるモザイクにサンダルが発見され、マリアのサンダルと考えポイントを移したようです。

ヴィア・ドロローサ第五留マリアのサンダルのモザイク


次の角ですぐにまた曲がります。そこは第五ステーション。通りがかったシモンが代わりに十字架を背負わされた所です。このエピソードは聖書に書かれていますが、ヴィア・ドロローサの各エピソードは聖書に書かれている以外の伝聞も採用されています。

ヴィア・ドロローサ第五留シモンが十字架を背負わされた場所


このあたりから、両側はお土産屋通りとなります。シーズンオフでしかも大雪のため開いているお店はほとんどありません。また観光客も少ないので、スムーズに歩けますが、雪のため足元には注意が必要です。この道にはベロニカがハンカチでイエスをぬぐった第六ステーションがあります。現在すっごく小さな教会が建っています。

ヴィア・ドロローサなだらかな登り道


第七ステーションはかつてのエルサレムの城壁があった辺りで、裁きの門と呼ばれる門から城外に出たようです。門の敷居で2度目に躓いたとされています。またこの門に罪状が張り出されたと言われています。

ヴィア・ドロローサ第七留ふたたび躓く


第八ステーションは「私のために泣くな」といった場所、ここは以前は聖墳墓教会の一部だった場所だそうです。この辺りから現在の道は確実に当時のものからは離れて歩かないとならないように見えます。ということで、今は何も残っていない三度目に躓いたという第九ステーションは寄り道になるので割愛されました。

道をぐるっと回って第十ステーション以降がある聖墳墓教会へと向かいます。キリスト教徒の巡礼者や観光客向けに巡礼のお土産屋が並びますが、店をやっているのはアラブ人というのが何とも不思議な感じです。宗教と商売は関係ない、という信条でしょうか。

ヴィア・ドロローサのアラブの土産屋


いよいよ聖墳墓教会へとやってきました。道が狭いので写真に入りきりませんが、それでもかつての1/3くらいになっているらしいです。ここはイエスの十字架が立てられたゴルゴダの丘があった所です。確かになだらかに上ってきましたが、現在は丘というほど高低差はないように思いました。

ヴィア・ドロローサの終点聖墳墓教会


聖墳墓教会は336年に完成したもので、その後の増改築や火事からの再建により現在に至っているので、複雑な構造をしています。また各宗派がいくつもの祭壇等をそれぞれ管理している状況で、教会の入口の門の鍵はアラブ人が管理しているという状態です。

最初に入って右、アダムの祭壇をまず見学します。この岩の裂け目は、イエスが死ぬときに起こった地震で割けたものとされ、イエスの血が裂け目を流れアダムの墓へと流れたと言われています。

聖墳墓教会のアダムの祭壇


アダムは、最初の人アダムとイブのアダムです。このゴルゴダに彼の墓があるとされ、その上に十字架が建てられていたことになります。よく十字架の下に骸骨が描かれていることがありますが、それはアダムの墓を指すものになります。

アダムの祭壇の上階へと急な階段をあがると、そこはかつてのゴルゴダの丘表面にあたる部分になります。第十ステーション、衣を脱がされた場所、そして、第十一ステーションは十字架に釘付けにされた場所になります。それぞれ密接した場所なので、絵などが飾られてその場所を示しています。

第十一留十字架に釘付けされる


第十二ステーションは、まさに十字架が立っていた場所、イエスが息を引き取った場所になります。きらびやかな祭壇の脇には人がたくさん並んでいます。この祭壇の下に十字架が立っていた場所を示すプレートがあり岩に触れることができるためです。

第十二留イエスの十字架が立てられた場所


幸い写真タイムの間に並んでその十字架が立てられた場所に私も触れることができました。人一人が入れる狭いスペースに屈んでもぐりこみ、この穴に手を入れます。ちょうど腕一本が入る穴に、肘まで突っ込むと冷たい石に触れることができました。

十字架が立てられた場所に作られたプレート


第十三ステーションは母マリアがイエスの亡骸を受け取った場所とされ、第十二ステーションの祭壇に隣接して小さなマリアの祭壇が作られています。第十~第十三までは、広めのリビングルーム程度の空間内に密接しています。

最後にイエスの墓へ足を向けます。下階に戻り、円形の聖堂アナスタシスに入ると中央に小さな教会のような聖堂があります。ここが第十四ステーション、イエスの墓になります。ここはかつて洞窟であった場所で、墓であると同時に、復活した場所ということになるので、第十五ステーションでもあると言う人もいます。

イエスの墓


この聖堂の中のお墓の部分には入ることもできます。通常は長蛇の列ができ、1、2時間待ちも当たり前ということで、添乗暦の長い添乗員さんも一度も入ったことがないと言いますが、天候のためか列は途切れた状態でした。

前の人が出るまで3分ほど並んで、中へと入ります。中は5人くらい入るといっぱいという広さで、そこにお墓がありました。横幅が一人分の身長もないくらいのものでした。コプト以外のキリスト教の聖地として共同管理されていますが、コプト教のお墓はすぐ裏側にあります。(お墓の中は写真撮影禁止です。)

イエスの墓に入場


次回は雪のエルサレム観光の続きをレポートの予定です♪

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No title

昨日今日ととても寒くて冬に戻った感じの天気ですね。
このレポート読んで写真をみていると、自分も悲しみの道にいるような錯覚をおこしますね。すごい!子供の頃に父親と映画館で観た「ベンハー」(たぶんこの映画かな?)の一場面を思い出しました。年長か小学一年生の頃でした。映画の内容はほとんど寝ていたので、記憶はないのですが、キリストが十字架を背負って歩く姿は子供の目にも強烈な映像でした。

Re: No title

ベンハー、私もテレビ放映かビデオで見たことがあります。映像にされると本当にあったことのように見えますよね。細部はともかくあったことなのでしょう。実際、このヴィア・ドロローサ、何回もルート変更とかされてるので、ひとつひとつを噛みしめるよりも、単に思いを寄せることに意味がある気がします。
あいにくの天気のため、神妙な気持ちになるというより、小さな苦難を味わった気分でした。
現在の道は狭い所も多く、とても十字架なんか背負って歩けないような道に見えましたが、毎週金曜には行進もあるので今回のようにガラガラの道をすんなり歩くことはできないようです。

No title

久しぶりに拝見しました。
またまた、充実した旅の様で、羨ましい限りです。

Re: No title

充実、といえば充実?次回からはちょっと残念な旅の報告になります・・・。
そんなこともあるのか、って話です(笑)
それもこれもいい思い出、かな?
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