イスラエル・ネゲブ沙漠アブダット遺跡

2013/12/11 (5日目) 続き

死海地方を離れ、西に向かいます。沙漠地方へ向かっているため、車窓景色はどんどん荒野となります。死海のような低地からの移動で高度も上がってくるので、道は快適ながらカーブも多く、若干気持悪くなってきたので早めに酔い止めを服用します。

死海地方からネゲブ沙漠へ


たまにオアシスのような小さな町が見えると思うと、そこは軍事基地だったり、原子力研究所だったりします。その付近は写真撮影は禁止です。途中、新しい町DimonaとYeyohamを通りながらネゲブ沙漠の中心部へと向かいます。

天候が不安定で、この地方ではとてもめずらしい小雨がぱらついたりしていたのですが、突然、バスのワイパーが取れるというハプニングが発生。普段よっぽどワイパーを使うようなことがないらしい。幸い、運転席じゃなくてよかったです。直すのは諦めたみたい。

ワイパー壊れる


9:40 アブダット遺跡のふもとにある小さなビジターセンター兼お土産屋に到着です。
びっくりすることに、外はすごく寒いです。昨日まで暖かかったし、今日は沙漠地方に来るので暑いかもと思ってたくらいなのに寒波が来るとは想定外です。遺跡は山の上、準備が必要そうです。

スパイスルートにあるアブダット遺跡


まずはビデオ(英語)で遺跡の予習をします。紀元前3世紀、ナバテア人の建てた町の遺跡だそうです。ふもとから80mの山の上にあります。

アブダット遺跡ビジターセンターのビデオ


アブダットはスパイスルートにある主要な町のひとつだったそうです。ヨルダンのペトラから地中海沿岸のガザ方面へ出る途中にあります。このスパイスルート(香料の道)上の町は、世界遺産に登録されています。乳香や没薬などの香料の貿易によってナバテア人は富を得、ペトラのような立派な都市を築いていたのでしょう。

スパイスルート


小さなビジターセンターには出土品も少しだけ展示してあります。

遺跡の出土品


ビデオを見た後はしばしフリータイムになったので、ビジターセンターの近くにあるローマ式浴場と井戸を見に行きます。ローマ式浴場は保存状態がよかったのですが、鍵がかかっていて内部には入れませんでしたので、隙間から覗いてみました。

アブダット遺跡のローマ式風呂


10:20 バスで高台にあるアブダット遺跡にあがってきました。残念ながら小雨もぱらついています。紀元前のナバティア人の町の上に4-5世紀ビザンチン時代の建物があり、今残っているもののほとんどはビザンチン時代のものです。こちらはワイン製作所、ぶどうを踏むのは若い女性のみだったそうです。

アブダット遺跡のワイン製作所


次は城壁のような囲いの中へ入ります。そこは大きな広場になっていました。
広場の真ん中には大きな貯水槽があります。

アブダット遺跡広場


こちらが貯水槽の中。雨の降らない地方でしかも山の上では水は貴重だったことでしょう。

アブダット遺跡貯水槽


遺跡の端に行くと、眼下には広大な景色が広がります。そこはワジがあるだけで、現在においても町と言えるようなものは遥か遠くまで見受けられません。旧約聖書の民数記に出てくるチンの荒野です。

チンの荒野


次は南教会を見学します。大理石で復元した部分が白く目立つ神殿のような場所でした。こちら復元予想模型ですね。立派な設備があったようです。

アブアット遺跡南の教会


遺跡の奥、旗のなびいているところはナバテア神殿です。風がめちゃくちゃ強くて、すごい音を伴い、ガイドが何を言ってるのかもよくわかりません。頭はぐちゃぐちゃな状態で、雨は止んできたけど、極寒、です。

アブダット遺跡ナバテア神殿


こちらはナバテア人の刻んだ彫刻です。後になって、建材として再利用されたのでしょう。もともとナバテア人の神殿があったところだそうです。

ナバテア人の彫刻


こちらは洗礼槽。やけに白いのはおそらく修復したものでしょう。

アブダット遺跡洗礼層


最後はナバテア神殿の所から蛇の道のような階段を下まで下ります。山の下には、ナバテア時代からビザンチンの7世紀までに使われた洞窟などが残っています。奥の方は真っ暗だけど、ビザンチン時代には貯蔵庫として使われたので、壷などの模型がおかれていました。

アブダット遺跡


7世紀に大きな地震があったそうです。その頃アラブに占領されるまで繁栄した町だそうで、保存状態もなかなか、ほとんど貸しきり状態でゆっくり見れましたが、思いがけない強風には閉口しました。山の上というのはただでさえ風が強いので、沙漠地方と言えど防寒が必要でした・・・。

次回はラモンクレーター~テル・ベエルシェバ遺跡をレポートします♪

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No title

aya様こんばんは。

ひとつ前の死海やホテルの画像も素晴らしいですが、こちらの遺跡もいいですね。

考えれば考えるほど、クレーンの無かった時代によくぞこんな石組みの建造物ができたものだと感心させられます。しかも水道設備まで!。・・・な~んか映画「テルマエロマエ」の1シーンみたいですね。

Re: No title

この遺跡のすごい所は広大な荒野にあるってこと、しかも山の上に~ってことですかねー。
旅の中継地として必要に迫られ最初は町を作ったのでしょうけど、その割には立派に発展した町ですよね。
テルマエロマエみたいに、ちゃんとした設計士がいたんでしょうね~。
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