フランス・ポンデュガール

2012/02/24 (4日目) 続き

11:00 カルカッソンヌを出て約3時間、ポン・デュ・ガールに到着。駐車場から歩くこと5分くらいで水道橋が見えてきました。添乗員が「水道橋の2段目の所を渡れますよ、階段があるんだけど、あれ?もっと右から行くんだったかな」と言って後ろの道をぐるっと引き返して行こうとしました。

ポン・デュ・ガール


いつもグループの最後を歩いている私は、近道しちゃおうと、右手の岩山に入っていきました。どうせすぐにグループが歩いているメイン道路にぶつかるか橋の右端に出るだろうと思ったのです。それに、水が流れた跡と思わしき部分は人が歩いた跡もあり、躊躇なく一人で山に分け入りました。

ポン・デュ・ガール右側の山の中


山の中は、縦横無尽に道が走っています。視界もよく、気持ちいいハイキングという感じです。しかし、適当に歩いていても一向にグループに合いません。方向感覚には自信があるのですが・・・。

ポン・デュ・ガールの山の中の眺め


10分歩いてもグループにも合わないし、広い道にも出ないし、橋の一端すら見えません。そして、全く人の声がしないので、段々不安になってきました。出発までに駐車場に戻ればいいんだし、それまでには橋見て戻れるでしょと最初はたかをくくっていましたが、いよいよマズイな、こんなとこで迷子なんて恥ずかしいし戻れないかもとあせりだし、ここは安全に出発点にいったん戻ろうと踵を返すことにしました。

しかし、道は網の目状なので来た道のままは戻れません。途中から走りながら、冷や汗と本当の汗が混じった状態で、しかも若干涙目になっていました。途中かすかに人の声が聞こえたので、そっちへ走ると橋の右端に出ることができ、私の行動を予測していた旅ともさんと無事に再会できました。

水道橋の右端


そもそも、添乗員さんの勘違いで、橋は一番下しか渡れなくて、道がおかしいと気付いてすぐに引き返したのだそうです。そうとは知らず、そこに橋へ通じる道があると信じて山を彷徨っていたとは・・・。そういう訳で階段で橋の麓に降り、3段あるアーチの一番下を渡ります。

3層アーチが美しいポン・デュ・ガール


こうして見ると、渡れる部分はただの橋です。幅もあり、高所恐怖症でも渡れるかなとか言う心配はまったく不要。

渡れる橋は一番下


この橋はローマ時代、紀元40年頃から60年かけて造られたというのが有力な説で、3層あるアーチを支える石は、最大6トンもある巨石が使われているそうです。見上げると、ぼこっと落ちてきそうに感じる石もあります。

アーチを見上げ汲まれた巨石を見る


橋からはガルドン川が見下ろせます。水源のユールから近郊の街ニームに飲料水を送るために造られた導水路の一部が、このガルドン川を渡すための水道橋ボン・デュ・ガールです。
高さ48m、全長275mの巨大な水道橋です。

ガルドン川


橋を渡った対岸からが一番、水道橋がきれいに見えます。実用性もさることながら、すばらしいデザインですよね。ローマの遺跡はあちこちで見ますが、これは保存状態も素晴らしいです。

ガルドン川の対岸より撮影スポット


対岸にも上へ上がる階段を見つけました。急ですが、こういう階段の先には必ずといっていいほど素敵なビュースポットなどがあるはず、と時計を気にしながらも躊躇なく上っていきます。つい先ほど迷子になりかけた事はもう忘れているようです。

水道橋の左側にある急な階段


水道橋の一番上まで出ることができました。こちらが水が通っていた部分です。この水路は深さがちょうど私の背丈くらいだったので、150cmちょっとという所でしょうか。計算されたわずかな傾斜を2000年も前に水が流れていたのかと思うと本当に関心します。1日あたり約2万㎥の水を供給していたそうです。

水道橋最上部


橋の背後には何か出そうな怪しげなトンネル。ここも全長50㎞にも渡る導水路の一部ですね。ちなみに走ってトンネルの向こうを確認しに行ってきましたが、その先は普通の山道になっていて導水路の面影はありませんでした。

橋の向こうのトンネル


橋の周辺は風が強かったけど走ったりしたせいもあって暑い観光になりました。70分の滞在のほとんどを駆けずり回っていたという笑い話が思い出です。右手の小山が私が彷徨った山です。
12:10 次の観光地アヴィニヨンに向けて出発です。

ポン・デュ・ガールと散策できる山


次回はアヴィニヨンをレポートします♪

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No title

さまよえる日本人・・・山道を駆け回る姿を想像して、
思わず笑ってしまいました。
ご無事でなにより。

Re: No title

高尾山で遭難するより恥ずかしいレベルのプチ迷子でした。
一応自由行動だったのと、時間があったから良かったですけど。
冒険心も程ほどにしないと(笑)

No title

冒険した甲斐があったような。。

素敵な処です。

Re: No title

普通の人はこんなとこで冒険しようとも、思わないだろうし
そんなハメにもならないような場所ですけどね・・・。
10分で、へぇって写真だけ撮って帰った人もいるでしょうけど
お陰で思いがけず楽しめました(笑)

お疲れさまでした!

こんばんは。
読みながら,ヤヤヤ。。。ちょっと厳しいかななどと一緒に汗をかいてしまいそうな今日の「冒険」でした。ご無事で何より!
ローマ時代の橋では,凄い話がありますよね。もう一昔前の話ですが、フランスやイタリアが大洪水に見舞われた年に、洪水で壊れなかった橋が一つだけあって、それが2000年前のローマ時代に造られたものだったという。
後のアメリカの土木工学関係の方々が研究に出かけられてました!
落ちそうで落ちないアーチの石。凄い技術力ですね。

Re: お疲れさまでした!

こんばんは!

もちろん壊れずに残ったものだけを今日現在私たちが見ることができるわけですが
昔から人間て石をあやつるのはうまかったようですよね。
今ではコンピュータでシミュレーションできるけど、かつてはどうやって??

それにしても恥ずかしい冒険をしちゃいました。旅ともさん以外にはバレてなかった
んですけどね(笑)
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