中国・成都パンダ基地(1日目②)
2019/11/07 (2日目) 続き
8:40 月亮産室へとやってきました。ここは産室、主に繁殖に参加するパンダたちと、親離れ前の子パンダが暮らしています。最初の庭では、淼淼(みゃおみゃお、2012年生、雌)が大胆な姿勢で寝ています。気温計は12℃くらいを指していてパンダには気持ちがいいシーズンです。

この庭、夏来た時は萌萌(もんもん)一家が使っていましたが、萌萌は北京動物園の所属のため、萌萌の双子は9月に、萌萌も10月に北京へ引越してしまいました。今は、淼淼がここで子育て中、代々、母子で使っている庭です。庭の端に、潤九(るんじゅう、2018年生、雌)がいました。左右のアイパッチ(目の周りの黒い部分)の大きさが違うのが特徴です。

潤九は、庭の角の所が好きみたいです。実母は、淼淼の親友だった園潤(ゆぇんるん)ですが、初産でうまく子育てできないタイプだったか、淼淼が育てています。淼淼の実子の金玉(じんゆう、2018年生、雄)は見当たりません。最近目撃情報がないので、また治療中なのかも知れません。

次の庭は、月亮産室の幼稚園と言われている庭で、子どもパンダ専用です。2018年組が使っていたはずですが、今日は看板が出ていて、パンダがいません。この看板にはパンダがいない理由が書いてありますが、理由は合ってない場合もあります。

この幼稚園から先は、大人パンダが暮らす庭が7つ続いています。繁殖に参加する大人パンダが生活していて、大人は1頭ずつ個別に暮らしています。近年は庭が足りないので、日替わりなど交代で庭に出ています。幼稚園のお隣は園園(ゆぇんゆぇん、2003年生、雌)、最初の庭にいた潤九の祖母に当たるパンダです。はっきりとした顔立ちの美女で見分けやすいパンダです。

次の所はまだ飼育員さんがお掃除中でしたので、飛ばして次に行くと、パンダがいません。しかし覗き込んだら、溝にいました。ネームプレートは文莉か美奂ですが、アトランタ生まれの美奂(めいふぁん、2013年生、雌)かな?自信ありません。

次の庭には阿宝(あーばお、雄、別名楼阿宝)、顔が特徴的なので分かりやすいです。陝西省の野生出身なので、ここの他のパンダたちと血縁関係がありません。最近、生まれてくる子の父親は基本的に非公表なので分かりませんが、ここ1,2年繁殖に参加しているので、子どももいると思います。

その隣は、陽浜か園琳とネームプレートが出ていますが、まだパンダが出ていません。この庭の前で、数日前から成都入りしていたパンダ友達さんにお会いしました。ずっと天気がよくなかったそうで、この季節の見どころのひとつ、赤ちゃんパンダの日光浴をあまり見ていないそうです。
さて、おしゃべりしている間に、日本生まれの陽浜(ようひん、2010年生、雌)が出てきました。和歌山のアドベンチャーワールド生まれで中国に帰った姉妹の中で、今は陽浜だけが成都パンダ基地に残って繁殖に参加していますが、今年は出産しませんでした。まっすぐ笹に向かってきます。

しかし、笹の裏に座って食べだした陽浜、そこにいると分かっているパンダが全然見えません。パンダってあの白黒模様がすごく目立つと思うのですが、ちょっと笹に隠れただけで、全然見えないものなんですね。写真中央の笹の裏にいます。

月亮産室の庭は奥行きがそんなにないので、距離は近いのですが、植木やら笹やらの隙間を探して何とか写真を撮るしかありません。でも、パンダにとっては、こうして草木の中で生活する方が自然に近いのでいいかも知れません。

パンダ友達さんとはまた後で、とお別れし、先へ進みます。陽浜の隣は誰もいなかったので、最後の庭を見ます。あれ?ネームプレートは芝芝(ずず)ですが、明らかに違うパンダが歩いています。芝芝は濃い顔ですが、このパンダは真逆、慶賀(ちんふー、2001年生、雌)ですね!あれ?慶賀は去年産んだ双子と一緒に内側に暮らしていると思ってましたが・・・場所を移動した?

そして、内側へ周ると、最初の中庭に、先ほどの慶賀の双子がいました。慶賀のネームプレートはこちらにありますが、本人はここにいません。ということは、この双子は親離れしたのでしょうか。双子はママがいない事を何とも思わずに食事中です。

右の子が、啓航(ちーはん、2018年生、雄)、双子の弟です。
かわいい顔しています。この双子の父親は日本生まれの雄浜と言われています。

そして左が双子姉の啓程(ちーちぇん、2018年生、雌)です。女の子っぽくなってきました。親離れしたのだとしたら、これからは双子で仲良く暮らしていってね。

内側には室内展示場が4つあります。1つ目は、啓程啓航たちが夜使っています。
2つ目には迎迎(いんいん、2008年生、雄)がいました。丸顔です。

そして3つ目には、アトランタ生まれの美蘭(めいらん、2006年生、雄)がいます。
私の最愛のパンダ七喜(ちーしー)のパパです。おっとり遺伝子はこのパンダから来ていると思われ、動きが遅く写真が撮りやすいパンダです。

4つ目のパンダは寝ていて誰だか分かりません。この時間から寝ているとは・・・。
そして、その先の中庭に行くと、赤ちゃんパンダがよちよち歩いていました!
阿宝大仔(正式名がまだない)、アトランタ生まれの阿宝(あーばお、別名宝蘭、2010年生、雌)の生んだ双子の兄です。

3か月前に来た時には保育器にいた子がもう歩き始めました。スタスタとは歩けませんが、障害物があっても乗り越えて行きます。溝に落ちそうになったりするので、飼育員さんがつきっきりで見守っています。

まだ這っているかのような歩き方です。足の裏をちゃんと地面につけて、お腹が浮いた状態で歩ければ、歩いた認定していいでしょう。
その先は保育室があります。例年、パンダは夏に生まれるので、9月頃国慶節の前にその年生まれた赤ちゃんパンダのお披露目会があるのですが、その後の10月11日に、最後の双子が生まれました。その子たちがまだ保育器にいます。保育器の前には列ができています。並ぶのはせいぜい数分です。

保育器の赤ちゃんパンダ、小丫頭(しゃおやーとぅ、2006年生)の双子、順順(しゅんしゅん)と溜溜(りうりう)のどちらかです。この時点で兄弟と発表されていましたが、溜溜はいつの間にか女の子に訂正されました。パンダ界ではよくある話です。
もう少しで生後1か月です。既にしっかりパンダ柄ですが、まだまるっこくはありません。

そして保育器の隣のベビーベッドに、1頭が寝ていました。阿宝小仔か金宝(じんばお、別名康尼)のどちらかですが、顔が見えません。

外に出て先ほどパンダが見えなかった庭をチェックしに行きます。
北京動物園所属の福禄(ふーるー、2013年生、雌)がいました。シャンシャンの従姉妹の1頭です。血縁の少ない成都パンダ基地までお見合いにきていると思われます。

陽浜のところに行き、笹の隙間から探しますがいません。なぜか陽浜は溝に降りて竹を食べていました。その斜面が背もたれにちょうどいいのかな?

先ほど阿宝大仔が庭に出ていたので、太陽産室も赤ちゃんパンダが外に出たかも知れません。太陽産室に戻りましょう。
次回もパンダ基地の続きをレポートの予定です♪
(パンダのお話になると進みが遅いので、しばらくいつもより増量で進めます。)
8:40 月亮産室へとやってきました。ここは産室、主に繁殖に参加するパンダたちと、親離れ前の子パンダが暮らしています。最初の庭では、淼淼(みゃおみゃお、2012年生、雌)が大胆な姿勢で寝ています。気温計は12℃くらいを指していてパンダには気持ちがいいシーズンです。

この庭、夏来た時は萌萌(もんもん)一家が使っていましたが、萌萌は北京動物園の所属のため、萌萌の双子は9月に、萌萌も10月に北京へ引越してしまいました。今は、淼淼がここで子育て中、代々、母子で使っている庭です。庭の端に、潤九(るんじゅう、2018年生、雌)がいました。左右のアイパッチ(目の周りの黒い部分)の大きさが違うのが特徴です。

潤九は、庭の角の所が好きみたいです。実母は、淼淼の親友だった園潤(ゆぇんるん)ですが、初産でうまく子育てできないタイプだったか、淼淼が育てています。淼淼の実子の金玉(じんゆう、2018年生、雄)は見当たりません。最近目撃情報がないので、また治療中なのかも知れません。

次の庭は、月亮産室の幼稚園と言われている庭で、子どもパンダ専用です。2018年組が使っていたはずですが、今日は看板が出ていて、パンダがいません。この看板にはパンダがいない理由が書いてありますが、理由は合ってない場合もあります。

この幼稚園から先は、大人パンダが暮らす庭が7つ続いています。繁殖に参加する大人パンダが生活していて、大人は1頭ずつ個別に暮らしています。近年は庭が足りないので、日替わりなど交代で庭に出ています。幼稚園のお隣は園園(ゆぇんゆぇん、2003年生、雌)、最初の庭にいた潤九の祖母に当たるパンダです。はっきりとした顔立ちの美女で見分けやすいパンダです。

次の所はまだ飼育員さんがお掃除中でしたので、飛ばして次に行くと、パンダがいません。しかし覗き込んだら、溝にいました。ネームプレートは文莉か美奂ですが、アトランタ生まれの美奂(めいふぁん、2013年生、雌)かな?自信ありません。

次の庭には阿宝(あーばお、雄、別名楼阿宝)、顔が特徴的なので分かりやすいです。陝西省の野生出身なので、ここの他のパンダたちと血縁関係がありません。最近、生まれてくる子の父親は基本的に非公表なので分かりませんが、ここ1,2年繁殖に参加しているので、子どももいると思います。

その隣は、陽浜か園琳とネームプレートが出ていますが、まだパンダが出ていません。この庭の前で、数日前から成都入りしていたパンダ友達さんにお会いしました。ずっと天気がよくなかったそうで、この季節の見どころのひとつ、赤ちゃんパンダの日光浴をあまり見ていないそうです。
さて、おしゃべりしている間に、日本生まれの陽浜(ようひん、2010年生、雌)が出てきました。和歌山のアドベンチャーワールド生まれで中国に帰った姉妹の中で、今は陽浜だけが成都パンダ基地に残って繁殖に参加していますが、今年は出産しませんでした。まっすぐ笹に向かってきます。

しかし、笹の裏に座って食べだした陽浜、そこにいると分かっているパンダが全然見えません。パンダってあの白黒模様がすごく目立つと思うのですが、ちょっと笹に隠れただけで、全然見えないものなんですね。写真中央の笹の裏にいます。

月亮産室の庭は奥行きがそんなにないので、距離は近いのですが、植木やら笹やらの隙間を探して何とか写真を撮るしかありません。でも、パンダにとっては、こうして草木の中で生活する方が自然に近いのでいいかも知れません。

パンダ友達さんとはまた後で、とお別れし、先へ進みます。陽浜の隣は誰もいなかったので、最後の庭を見ます。あれ?ネームプレートは芝芝(ずず)ですが、明らかに違うパンダが歩いています。芝芝は濃い顔ですが、このパンダは真逆、慶賀(ちんふー、2001年生、雌)ですね!あれ?慶賀は去年産んだ双子と一緒に内側に暮らしていると思ってましたが・・・場所を移動した?

そして、内側へ周ると、最初の中庭に、先ほどの慶賀の双子がいました。慶賀のネームプレートはこちらにありますが、本人はここにいません。ということは、この双子は親離れしたのでしょうか。双子はママがいない事を何とも思わずに食事中です。

右の子が、啓航(ちーはん、2018年生、雄)、双子の弟です。
かわいい顔しています。この双子の父親は日本生まれの雄浜と言われています。

そして左が双子姉の啓程(ちーちぇん、2018年生、雌)です。女の子っぽくなってきました。親離れしたのだとしたら、これからは双子で仲良く暮らしていってね。

内側には室内展示場が4つあります。1つ目は、啓程啓航たちが夜使っています。
2つ目には迎迎(いんいん、2008年生、雄)がいました。丸顔です。

そして3つ目には、アトランタ生まれの美蘭(めいらん、2006年生、雄)がいます。
私の最愛のパンダ七喜(ちーしー)のパパです。おっとり遺伝子はこのパンダから来ていると思われ、動きが遅く写真が撮りやすいパンダです。

4つ目のパンダは寝ていて誰だか分かりません。この時間から寝ているとは・・・。
そして、その先の中庭に行くと、赤ちゃんパンダがよちよち歩いていました!
阿宝大仔(正式名がまだない)、アトランタ生まれの阿宝(あーばお、別名宝蘭、2010年生、雌)の生んだ双子の兄です。

3か月前に来た時には保育器にいた子がもう歩き始めました。スタスタとは歩けませんが、障害物があっても乗り越えて行きます。溝に落ちそうになったりするので、飼育員さんがつきっきりで見守っています。

まだ這っているかのような歩き方です。足の裏をちゃんと地面につけて、お腹が浮いた状態で歩ければ、歩いた認定していいでしょう。
その先は保育室があります。例年、パンダは夏に生まれるので、9月頃国慶節の前にその年生まれた赤ちゃんパンダのお披露目会があるのですが、その後の10月11日に、最後の双子が生まれました。その子たちがまだ保育器にいます。保育器の前には列ができています。並ぶのはせいぜい数分です。

保育器の赤ちゃんパンダ、小丫頭(しゃおやーとぅ、2006年生)の双子、順順(しゅんしゅん)と溜溜(りうりう)のどちらかです。この時点で兄弟と発表されていましたが、溜溜はいつの間にか女の子に訂正されました。パンダ界ではよくある話です。
もう少しで生後1か月です。既にしっかりパンダ柄ですが、まだまるっこくはありません。

そして保育器の隣のベビーベッドに、1頭が寝ていました。阿宝小仔か金宝(じんばお、別名康尼)のどちらかですが、顔が見えません。

外に出て先ほどパンダが見えなかった庭をチェックしに行きます。
北京動物園所属の福禄(ふーるー、2013年生、雌)がいました。シャンシャンの従姉妹の1頭です。血縁の少ない成都パンダ基地までお見合いにきていると思われます。

陽浜のところに行き、笹の隙間から探しますがいません。なぜか陽浜は溝に降りて竹を食べていました。その斜面が背もたれにちょうどいいのかな?

先ほど阿宝大仔が庭に出ていたので、太陽産室も赤ちゃんパンダが外に出たかも知れません。太陽産室に戻りましょう。
次回もパンダ基地の続きをレポートの予定です♪
(パンダのお話になると進みが遅いので、しばらくいつもより増量で進めます。)