ドイツ・ネルトリンゲン①
2015/11/29 (4日目) 続き
ネルトリンゲンの旧市街中央に建つ聖ゲオルク教会です。直径1㎞足らずと思われる町の教会にしては相当に大きな教会、1427~1505年にかけて建造されたゴシック様式の教会です。

こちらは教会前のマルクト広場、木組みの大きな家はブロート・タンツハウス(1442~1444建造)で、かつては毎年開かれた布地の見本市が行われたそうです。また、上階はダンスホールなどにも使われたと言われています。

聖ゲオルク教会内部に入ります。外観が黒っぽいので暗い教会かなと思っていましたが、中は白を基調としたきれいな教会、雨の日にもかかわらず十分に明るさを保っています。修復などを行っているためか、隕石の跡があるという祭壇の台座の石とかどれだけよくわかりませんでした。

パイプオルガンはちょっと独特です。教会の規模、造りからして、かつてはかなり栄えた町だったことがわかります。

ダニエルと呼ばれる塔への入口は修復で閉まっているようだと思いながらも、外へ出て少し回ってみると、修復の足場の下に塔への入口がありました。扉が開いているし、最終入場時間は15:30までということでしょう。この塔からの眺めが素晴らしいらしいので、もちろん上ってみる事にします。

この塔、これまで上ってきた数々の塔と比べてもかなり怖い塔でした。高所恐怖症なので、下が見える階段とかダメなのですが、ここのは途中から木の階段で、それほど透けてはいません。ですが、階段も修復中なのか心もとない支えがあったり、とにかく階段の強度自体が恐怖の原因です。ギシギシ音がするし、構造的に階段がどう支えられているのか非常に不安に思う造りでした。

足元から崩れそうな、頭上から階段が降って来そうな恐怖に襲われながら頑張って上へ上っていくと、やっと足元の確かなフロアに出ました。ここにはガラス窓があり、あまりきれいではないものの下界の景色を眺めることができます。さらにこのフロアにはトイレまでありました。

1つ階段を上がると、塔の番人がいるフロアに出て、そこで初めて料金が徴収されます。旅ともさんは高所恐怖症ではないのに、階段が怖かったのか、先ほどのフロアで待っているというので、私は一人、料金3ユーロを払い更に上の展望スポットへと上がります。
いざ外に出ようとすると足が固まりました。幅は人ひとり分とは言え、石造りのがっしりした柵は何とか私一人でも行けそうな気がしたのですが、ものすごい強風なのです。ここまで来て写真のひとつも撮らずにスゴスゴ引き返すのは旅ブロガーとしての沽券にかかわるし、高所恐怖症克服の断念にもあたります。何も飛ばされないようポケットなど全部閉め万全の準備で一歩踏み出します。

逡巡しながらも、まずは片足と手を出して写真を撮ってみよう、とか試みます。風が強すぎて怖すぎ涙目になりますが、これでは埒があかないので、意を決して通路に出て写真を撮り、速攻で出入口に戻ります。こちらは駅方面です。中央あたりに城壁があり、入ったダイニンガー門(中央やや右)、城壁を歩いて下りたレプジンガー門(中央左)などが見えます。

塔上部の展望通路は一方通行になっていますが、他に誰もいないので、1、2歩行っては戻るを何度か繰り返します。別の方角は城壁の外側に緑が広がっています。こうして見ると丸い町だというのがよく分かります。

出入口を中心に2歩ずつしか行かないと裏側180度の景色はまったく見れないので、どうしようかと考えましたが、旅ともさんも待たせているし、ここはもう行くしかないと一周することに決めました。
角を曲がると、あれ、風向きのせいか風が弱まりました。どうやら出入口付近が一番風が強かったようです。ダニエル塔は90mの高さなので、怖いことには変わらず、塔にべったりくっついて景色を記録します。ダイニンガー門の反対にあるベルガー門方面、城壁の向こうに池のようなものも見えます。

頑張って一人心細い中、一周できました。確かに眺めはとても素晴らしく、町が丸いというのもよく実感できました。晴れていたらもっと素晴らしい景色だったろうなと思います。戻ろうと階段を下りた時に初めて別の客とすれ違いました。複数で階段上ったり、怖い展望通路で停滞を余儀なくされることがなくて本当に良かったと胸をなでおろしました。

ダニエル塔から降りて、川があるみたいだから川の方へ行ってみようと上から見て池が見えた町の奥の方へ行きます。住宅街は素敵な感じですが、川は見当たりません。どうやら方向を間違えたらしいです。何しろ町は丸くて、目印は城壁と塔しかないので、ちょっと方角がずれると全然違う場所に行ってしまうことになるのです。

雨で地図を確認できないことも方向を見失う理由のひとつですが、教会に辿り着きました。教会内で地図をゆっくり確認すると、聖ザルヴァトール教会にいるようです。地図で見ると川とはまるで反対方向でした。

そろそろ電車の時間が気になる残り時間となったので、最寄りの城壁と門まで行って現在地をしっかり確認して駅へ戻ることにしました。城壁、と言っても城はないので、市壁というのが正しいかも知れませんが、この辺りは壁に小さな民家がくっついた感じです。

城壁に沿って歩いていくと、公園に出ました。城壁沿いの静かな空間です。

結局、ダニエル塔を目指して中心に戻ってから駅へ向かうのが確実で早いという結論になりました。せいぜい直径1㎞あるかどうかの町ですからね。
次回は続きをレポートします♪
ネルトリンゲンの旧市街中央に建つ聖ゲオルク教会です。直径1㎞足らずと思われる町の教会にしては相当に大きな教会、1427~1505年にかけて建造されたゴシック様式の教会です。

こちらは教会前のマルクト広場、木組みの大きな家はブロート・タンツハウス(1442~1444建造)で、かつては毎年開かれた布地の見本市が行われたそうです。また、上階はダンスホールなどにも使われたと言われています。

聖ゲオルク教会内部に入ります。外観が黒っぽいので暗い教会かなと思っていましたが、中は白を基調としたきれいな教会、雨の日にもかかわらず十分に明るさを保っています。修復などを行っているためか、隕石の跡があるという祭壇の台座の石とかどれだけよくわかりませんでした。

パイプオルガンはちょっと独特です。教会の規模、造りからして、かつてはかなり栄えた町だったことがわかります。

ダニエルと呼ばれる塔への入口は修復で閉まっているようだと思いながらも、外へ出て少し回ってみると、修復の足場の下に塔への入口がありました。扉が開いているし、最終入場時間は15:30までということでしょう。この塔からの眺めが素晴らしいらしいので、もちろん上ってみる事にします。

この塔、これまで上ってきた数々の塔と比べてもかなり怖い塔でした。高所恐怖症なので、下が見える階段とかダメなのですが、ここのは途中から木の階段で、それほど透けてはいません。ですが、階段も修復中なのか心もとない支えがあったり、とにかく階段の強度自体が恐怖の原因です。ギシギシ音がするし、構造的に階段がどう支えられているのか非常に不安に思う造りでした。

足元から崩れそうな、頭上から階段が降って来そうな恐怖に襲われながら頑張って上へ上っていくと、やっと足元の確かなフロアに出ました。ここにはガラス窓があり、あまりきれいではないものの下界の景色を眺めることができます。さらにこのフロアにはトイレまでありました。

1つ階段を上がると、塔の番人がいるフロアに出て、そこで初めて料金が徴収されます。旅ともさんは高所恐怖症ではないのに、階段が怖かったのか、先ほどのフロアで待っているというので、私は一人、料金3ユーロを払い更に上の展望スポットへと上がります。
いざ外に出ようとすると足が固まりました。幅は人ひとり分とは言え、石造りのがっしりした柵は何とか私一人でも行けそうな気がしたのですが、ものすごい強風なのです。ここまで来て写真のひとつも撮らずにスゴスゴ引き返すのは旅ブロガーとしての沽券にかかわるし、高所恐怖症克服の断念にもあたります。何も飛ばされないようポケットなど全部閉め万全の準備で一歩踏み出します。

逡巡しながらも、まずは片足と手を出して写真を撮ってみよう、とか試みます。風が強すぎて怖すぎ涙目になりますが、これでは埒があかないので、意を決して通路に出て写真を撮り、速攻で出入口に戻ります。こちらは駅方面です。中央あたりに城壁があり、入ったダイニンガー門(中央やや右)、城壁を歩いて下りたレプジンガー門(中央左)などが見えます。

塔上部の展望通路は一方通行になっていますが、他に誰もいないので、1、2歩行っては戻るを何度か繰り返します。別の方角は城壁の外側に緑が広がっています。こうして見ると丸い町だというのがよく分かります。

出入口を中心に2歩ずつしか行かないと裏側180度の景色はまったく見れないので、どうしようかと考えましたが、旅ともさんも待たせているし、ここはもう行くしかないと一周することに決めました。
角を曲がると、あれ、風向きのせいか風が弱まりました。どうやら出入口付近が一番風が強かったようです。ダニエル塔は90mの高さなので、怖いことには変わらず、塔にべったりくっついて景色を記録します。ダイニンガー門の反対にあるベルガー門方面、城壁の向こうに池のようなものも見えます。

頑張って一人心細い中、一周できました。確かに眺めはとても素晴らしく、町が丸いというのもよく実感できました。晴れていたらもっと素晴らしい景色だったろうなと思います。戻ろうと階段を下りた時に初めて別の客とすれ違いました。複数で階段上ったり、怖い展望通路で停滞を余儀なくされることがなくて本当に良かったと胸をなでおろしました。

ダニエル塔から降りて、川があるみたいだから川の方へ行ってみようと上から見て池が見えた町の奥の方へ行きます。住宅街は素敵な感じですが、川は見当たりません。どうやら方向を間違えたらしいです。何しろ町は丸くて、目印は城壁と塔しかないので、ちょっと方角がずれると全然違う場所に行ってしまうことになるのです。

雨で地図を確認できないことも方向を見失う理由のひとつですが、教会に辿り着きました。教会内で地図をゆっくり確認すると、聖ザルヴァトール教会にいるようです。地図で見ると川とはまるで反対方向でした。

そろそろ電車の時間が気になる残り時間となったので、最寄りの城壁と門まで行って現在地をしっかり確認して駅へ戻ることにしました。城壁、と言っても城はないので、市壁というのが正しいかも知れませんが、この辺りは壁に小さな民家がくっついた感じです。

城壁に沿って歩いていくと、公園に出ました。城壁沿いの静かな空間です。

結局、ダニエル塔を目指して中心に戻ってから駅へ向かうのが確実で早いという結論になりました。せいぜい直径1㎞あるかどうかの町ですからね。
次回は続きをレポートします♪