中国・成都パンダ基地まで帰国パンダ達を追っかけ
今回から6月に参加したパンダ三昧の旅レポートスタートです。
すっかりパンダに魅了された私ですが、今回は、日本生まれのパンダの中国帰国を見届けるため、Pandapiaというパンダの成長を見守る団体の現地集合イベントに参加、費用は約9万円(ホテルは相部屋、航空券は別)です。13名の参加。
パンダと言えば日本では上野動物園のパンダが有名ですが、和歌山と神戸にもパンダがいます。私もパンダ好きになるまで知りませんでしたし、今に至るまで和歌山にも神戸にも、さらには上野にも足を運んだことはありません。ですが、大好きなパンダたちの渡航事情には興味深々なので、今回中国に帰国する会ったことのないパンダたちの移動を見守るイベントに参加することにしました。
2017/06/05 (1日目)
パンダたちは深夜に和歌山県白浜にあるアドベンチャーワールドを出発し、早朝に伊丹空港から成田へ移動した模様です。当日まで利用便の情報がありませんでしたが、どうやら同じ便で中国へ行けると確信し、成田空港へと向かいます。
中国元への両替ですが、成田では両替レートは悪いので、翌朝まで必要な分だけ両替し、中国行ってからホテルなどで両替するのがオススメです。私は前回の残りがあるので日本では両替しません。
イベント参加の都合上、本当は22:00成都空港集合なので、急いで空港を出られるように荷物は機内持ち込みにしてチェックイン、出国後はANAラウンジでシャワーを使い、今晩の現地でのイベントに備えます。
搭乗時間に合わせてゲートへ向かい、同じイベントに参加するお仲間さんたちを探します。22:00集合なので、前日入りしている方や、上海などを経由している方もいて、成都空港からパンダたちの乗るトラックを追いかけるのに間に合わないかもと言われたこの便に乗るのは私を含め4名になります。
17:25 NH-947便にて成都へ。搭乗レポートはこちら。
成田では、GUESTと書かれたベスト着てる数人が地上で見送っていました。恐らく白浜アドベンチャーワールドの関係者だと思われます。
21:55 無事に成都空港に到着です。成田空港と違い、地上にはカメラを構えた取材の人影などが見えます。急いで空港を出るつもりでしたが、自分だけ急いでも意味がないので、飛行機を降りる際にボーディングブリッジで少し様子を見ます。

やがて全身白い防護服を来た作業員が、荷物を降ろすためのリフトを消毒する様子が見えました。地上にいる他の人たちはカメラなどを構えています。

そしてパンダが入っていると思われるコンテナが飛行機から降ろされます。あの中にパンダのケージが入っているのですね。小さなコンテナに入れられて揺れる飛行機に乗せられるって怖いでしょうね。パンダ輸送のためだけにチャーター便が使われる場合は、大きいケージで飼育員が移動中もエサをあげたりとケアできますが、今回はあくまで貨物のようです。

最後のお仲間が飛行機を出て来るまでパンダの降機シーンを見た後、イミグレーションに向かうと、長い列に並ぶ羽目になりました。入国したらもうスーツケースがターンテーブルを回っていたので、預けても同じだったなと苦笑いです。
さらに荷物のX線検査にずらっと並ぶ羽目になりました。ところが順番が近くなった時になって、その大きさの荷物なら行っていいと促されます。
22:40 税関を出たところで、Pandapiaのスタッフさんとミートです。
駐車場へ行き、車に乗ります。私たちは遅刻組の上、空港出るのも遅くなったし、このまま成都大熊猫繁育研究基地(以後、パンダ基地)に先回りかな?と思っていたら、23:10、着きました~と言われた所は国際貨物の搬出口でした。ここから、パンダの車を追ってパンダ基地に移動するのを見届けるのです。
Pandapiaや報道機関、パンダ基地の飼育員、アドベンチャーワールドの飼育員などの関係者が空港検疫を終わってパンダたちが出てくるのを待っていて、私たち日本からの見届けイベント参加者も搬出口で待機しています。そして、Pandapiaがネットでこの様子を生中継していました。私たちも写真を撮ることができますが、その写真を公開することはNGです。
そこは、大きな工場の搬出口に似ていて、側にはパンダたちを運ぶためのトラックが3台用意されています。日本パンダの帰国を歓迎する文字とパンダの写真や名前などでラッピングされています。蚊に刺されながら、リピーターで顔見知りのイベント参加者と挨拶したりしてパンダが出てくるのを待ちます。
待つこと1時間、いよいよパンダが運ばれてきました。日本からずっと入りっぱなしの輸送用ケージに入れられたパンダが1頭ずつフォークリストで運ばれてきて、トラックへと積まれます。
1台に1頭ずつトラックに入れられるパンダたち、思っていたより落ち着いています。
こんなに間近で見られるとは思っていなかったと感激するほど近くで見ることができました。
まず運ばれてきたのは海浜(カイヒン、雄、2010年8月11日生)、私は初めましてですが、ケージに名前が書いてあるので助かります。ケージはぎりぎり中でパンダが方向転換できるくらいの大きさです。次に優浜(ユウヒン、雌、2012年8月10日生)、そして最後に陽浜(ヨウヒン、雌、2010年8月11日生)がそれぞれのトラックに入れられました。トラックの中は他に何もなくがらんとしていて、竹が3本ずつくらい入れられていました。
トラックへの積み込みが終わったら、我々イベント参加者もトラックを追うべくバスへと乗り込みます。パンダ柄のかわいいバスが用意されていました。

0:27 トラックを追って、バスは国際貨物の搬出口を出発し、パンダ基地へと向かいます。
3台のトラックと関係者の乗った車が車列を作り、ハザードを点けたまま夜の成都を走ります。道は空いていて1時間弱でパンダ基地へと到着です。
1:23 パンダを載せたトラックは裏口からパンダ基地へ入り、私たちは正面入口でバスを降りて歩いて基地へと入ります。もちろん夜は閉園しているので、このイベントの特別な計らいです。夜の基地内は真っ暗で何も見えなくて不気味です。

海外から帰国するパンダは1か月の検疫期間を検疫所で過ごします。ベルリンへ行くパンダのペアが検疫所を使っているので、今回は旧病院というパンダ基地でも一番古い建物が検疫所として使用されます。パンダの黄金の銅像のすぐ先にある建物です。
トラックから1頭ずつ搬出する様子を間近で見守ります。パンダを降ろす一瞬をお見逃しなく、ということで、正直、深夜にケージの中にいるパンダなんてちゃんと見えないだろうし、この深夜のイベントはあまり期待していませんでした。
しかし、報道陣やら作業の関係で、真っ暗闇の中、煌々とライトが灯されています。しかも狭い道での搬出作業のため、信じられないくらい近くで見ることができました。パンダはするどい爪を持っているので、猛獣扱い、通常はそんなに近くには寄れませんが、今回の移動用のケージはパンダが手を出すことができないようになっているので、1m以内まで近寄れるのです。
ケージをフォークリフトで降ろして、検疫所の前まで運び、これを3往復、それは結構時間のかかる作業で、一瞬ではありませんでした。次の1頭を降ろしている間などは前の1頭は道に置かれている状態なので、ゆっくり近くで観察できます。
さて、この移動用のケージですが、パンダは長時間の間にはたくさんのフンをしますから、そのフンが下のトレイに落ちるように設計されています。そのトレイはいつどこで一度掃除したかはわかりません。でも、気になったのは海浜のトレーだけは真っ白でフンが一つも落ちてなかったことです。神経質な性格と聞くので、一時的に便秘になってしまったのかな?
検疫所の近くは、我々も報道陣も入れないので、脇道の入口から検疫所への搬入作業を見守ります。落ち着いて見えたパンダたちでしたが、ケージの枠などを外し、いよいよ仮住まいの場所に搬入という時になって、落ち着かない様子が見えました。早くケージから出してあげたいと人間は思いますが、24時間以上入っていたケージの方が安心するのでしょうか。
日本からわざわざ引っ越しを見届けにきた私たちは、中国メディアのインタビューも請われ、3頭のパンダに愛着のある方に引き受けてもらいました。パンダ並みに囲まれていました。
2:00過ぎ、パンダ達も検疫所に無事に入り、Pandapiaの中継や取材も終わったので、私たちもパンダ基地を引き上げます。懐中電灯がないと道も全く見えない真っ暗な中、正門まで戻り、バスにてホテルへ移動します。
2:30 クラウンプラザ成都パンダガーデンホテルに到着です。
このホテルは成都パンダ基地に近く(歩ける距離ではない)、ロビーなどにたくさんパンダのぬいぐるみがあります。(一部の部屋は室内もパンダ三昧だそうです。)

今回相部屋になるのは、イベント終了後、一緒に延泊することにした初めて顔を合わせる方です。私はスマホを持っていないので、中国で連絡を取り合うのに単独だと大変ですし、日本でパンダを見に行くことがないので皆さんと交流がないためあえて相部屋にしています。このホテルの部屋は文句なくとても快適です。バスローブやミニバー、コンセントもいっぱいです。

2017/06/06 (2日目)
朝から頭痛がしますが、睡眠時間が3時間足らずだからでしょう。昨夜ホテル入りが遅かったので、今日の午前中はゆっくり寝て、朝食後昨夜の様子の取材映像を見せてくれるというだけの予定になっています。私はできれば午前中、パンダ基地に行きたいとPandapiaさんに相談していましたので6:30に早起きします。
幸い、同室の方は朝ごはんちゃんと食べたいと早起きでしたので、一緒に食事に行きます。行く前に、パンダ基地のライブカメラをチェックすると私が特に会いたかったお目当てのパンダたちがもう庭に出ていました。気温が高いこの時期、午後に行ったらこのパンダたちは見れないし、展示のローテーションから言っても滞在中このパンダたちを見れるのは今日午前中しかないと、やはり一人で朝食後に出かけることにしました。このホテルの朝食は割りと何でもおいしいです。

Pandapiaのスタッフに、やはり先にパンダ基地に行くと言って、合流の時間と場所を決めます。どうやって行きますかと聞かれた時、このホテルからならバスで行けると言うことをすっかり忘れていて、タクシー?と返すと、配車アプリで車を呼んでくれました。
このエリアはタクシーが時間帯によっては来てくれないし、高いので、配車アプリの方が確実だと言うのです。朝食後、その配車アプリで呼んだ車で一人パンダ基地へと向かいます。料金は、到着後確定しスマホチャージなので後でスタッフさんに支払いです(11元、200円弱)。どの経路で、ちゃんと着いたか、スマホでチェックできるようなので送りだしたスタッフさんも安心ですね。運転手の方もとても感じの良い方でした。こういうシステム、日本より遥かに進んでいます。

8:30前にパンダ基地に着けました。開園は7:30なので暑い季節はできるだけ開園時間に合わせて行くのがオススメです。6月初旬ですが、気温は高く蒸し暑いです。

入場料は58元(約千円)、VISAなど国際クレジットカードは使えそうにないので現金払いです。
ここはパンダの繁殖のための施設なので、パンダしかいませんが(厳密にいうと、ジャイアントパンダとレッサーパンダ)、100頭以上のパンダがいて、季節によっては生まれたばかりの赤ちゃんも見れますし、0~2歳くらいのかわいい子パンダがたくさんいて一日いても飽きない場所だと思います。

入口入った所には、昨夜検疫所入りを見届けた日本からの帰国パンダ3頭の紹介パネルが並んでいます。初めてこの基地に帰った海外帰りのパンダは3頭の異母兄の雄浜(ユウヒン、雄、2001年12月17日生)、既に何頭もの子パンダのパパになっています。それ以来、兄弟姉妹が続々とこの基地に帰ってきています。

次回は、さっそく成都パンダ基地のパンダ達をレポートします♪
すっかりパンダに魅了された私ですが、今回は、日本生まれのパンダの中国帰国を見届けるため、Pandapiaというパンダの成長を見守る団体の現地集合イベントに参加、費用は約9万円(ホテルは相部屋、航空券は別)です。13名の参加。
パンダと言えば日本では上野動物園のパンダが有名ですが、和歌山と神戸にもパンダがいます。私もパンダ好きになるまで知りませんでしたし、今に至るまで和歌山にも神戸にも、さらには上野にも足を運んだことはありません。ですが、大好きなパンダたちの渡航事情には興味深々なので、今回中国に帰国する会ったことのないパンダたちの移動を見守るイベントに参加することにしました。
2017/06/05 (1日目)
パンダたちは深夜に和歌山県白浜にあるアドベンチャーワールドを出発し、早朝に伊丹空港から成田へ移動した模様です。当日まで利用便の情報がありませんでしたが、どうやら同じ便で中国へ行けると確信し、成田空港へと向かいます。
中国元への両替ですが、成田では両替レートは悪いので、翌朝まで必要な分だけ両替し、中国行ってからホテルなどで両替するのがオススメです。私は前回の残りがあるので日本では両替しません。
イベント参加の都合上、本当は22:00成都空港集合なので、急いで空港を出られるように荷物は機内持ち込みにしてチェックイン、出国後はANAラウンジでシャワーを使い、今晩の現地でのイベントに備えます。
搭乗時間に合わせてゲートへ向かい、同じイベントに参加するお仲間さんたちを探します。22:00集合なので、前日入りしている方や、上海などを経由している方もいて、成都空港からパンダたちの乗るトラックを追いかけるのに間に合わないかもと言われたこの便に乗るのは私を含め4名になります。
17:25 NH-947便にて成都へ。搭乗レポートはこちら。
成田では、GUESTと書かれたベスト着てる数人が地上で見送っていました。恐らく白浜アドベンチャーワールドの関係者だと思われます。
21:55 無事に成都空港に到着です。成田空港と違い、地上にはカメラを構えた取材の人影などが見えます。急いで空港を出るつもりでしたが、自分だけ急いでも意味がないので、飛行機を降りる際にボーディングブリッジで少し様子を見ます。

やがて全身白い防護服を来た作業員が、荷物を降ろすためのリフトを消毒する様子が見えました。地上にいる他の人たちはカメラなどを構えています。

そしてパンダが入っていると思われるコンテナが飛行機から降ろされます。あの中にパンダのケージが入っているのですね。小さなコンテナに入れられて揺れる飛行機に乗せられるって怖いでしょうね。パンダ輸送のためだけにチャーター便が使われる場合は、大きいケージで飼育員が移動中もエサをあげたりとケアできますが、今回はあくまで貨物のようです。

最後のお仲間が飛行機を出て来るまでパンダの降機シーンを見た後、イミグレーションに向かうと、長い列に並ぶ羽目になりました。入国したらもうスーツケースがターンテーブルを回っていたので、預けても同じだったなと苦笑いです。
さらに荷物のX線検査にずらっと並ぶ羽目になりました。ところが順番が近くなった時になって、その大きさの荷物なら行っていいと促されます。
22:40 税関を出たところで、Pandapiaのスタッフさんとミートです。
駐車場へ行き、車に乗ります。私たちは遅刻組の上、空港出るのも遅くなったし、このまま成都大熊猫繁育研究基地(以後、パンダ基地)に先回りかな?と思っていたら、23:10、着きました~と言われた所は国際貨物の搬出口でした。ここから、パンダの車を追ってパンダ基地に移動するのを見届けるのです。
Pandapiaや報道機関、パンダ基地の飼育員、アドベンチャーワールドの飼育員などの関係者が空港検疫を終わってパンダたちが出てくるのを待っていて、私たち日本からの見届けイベント参加者も搬出口で待機しています。そして、Pandapiaがネットでこの様子を生中継していました。私たちも写真を撮ることができますが、その写真を公開することはNGです。
そこは、大きな工場の搬出口に似ていて、側にはパンダたちを運ぶためのトラックが3台用意されています。日本パンダの帰国を歓迎する文字とパンダの写真や名前などでラッピングされています。蚊に刺されながら、リピーターで顔見知りのイベント参加者と挨拶したりしてパンダが出てくるのを待ちます。
待つこと1時間、いよいよパンダが運ばれてきました。日本からずっと入りっぱなしの輸送用ケージに入れられたパンダが1頭ずつフォークリストで運ばれてきて、トラックへと積まれます。
1台に1頭ずつトラックに入れられるパンダたち、思っていたより落ち着いています。
こんなに間近で見られるとは思っていなかったと感激するほど近くで見ることができました。
まず運ばれてきたのは海浜(カイヒン、雄、2010年8月11日生)、私は初めましてですが、ケージに名前が書いてあるので助かります。ケージはぎりぎり中でパンダが方向転換できるくらいの大きさです。次に優浜(ユウヒン、雌、2012年8月10日生)、そして最後に陽浜(ヨウヒン、雌、2010年8月11日生)がそれぞれのトラックに入れられました。トラックの中は他に何もなくがらんとしていて、竹が3本ずつくらい入れられていました。
トラックへの積み込みが終わったら、我々イベント参加者もトラックを追うべくバスへと乗り込みます。パンダ柄のかわいいバスが用意されていました。

0:27 トラックを追って、バスは国際貨物の搬出口を出発し、パンダ基地へと向かいます。
3台のトラックと関係者の乗った車が車列を作り、ハザードを点けたまま夜の成都を走ります。道は空いていて1時間弱でパンダ基地へと到着です。
1:23 パンダを載せたトラックは裏口からパンダ基地へ入り、私たちは正面入口でバスを降りて歩いて基地へと入ります。もちろん夜は閉園しているので、このイベントの特別な計らいです。夜の基地内は真っ暗で何も見えなくて不気味です。

海外から帰国するパンダは1か月の検疫期間を検疫所で過ごします。ベルリンへ行くパンダのペアが検疫所を使っているので、今回は旧病院というパンダ基地でも一番古い建物が検疫所として使用されます。パンダの黄金の銅像のすぐ先にある建物です。
トラックから1頭ずつ搬出する様子を間近で見守ります。パンダを降ろす一瞬をお見逃しなく、ということで、正直、深夜にケージの中にいるパンダなんてちゃんと見えないだろうし、この深夜のイベントはあまり期待していませんでした。
しかし、報道陣やら作業の関係で、真っ暗闇の中、煌々とライトが灯されています。しかも狭い道での搬出作業のため、信じられないくらい近くで見ることができました。パンダはするどい爪を持っているので、猛獣扱い、通常はそんなに近くには寄れませんが、今回の移動用のケージはパンダが手を出すことができないようになっているので、1m以内まで近寄れるのです。
ケージをフォークリフトで降ろして、検疫所の前まで運び、これを3往復、それは結構時間のかかる作業で、一瞬ではありませんでした。次の1頭を降ろしている間などは前の1頭は道に置かれている状態なので、ゆっくり近くで観察できます。
さて、この移動用のケージですが、パンダは長時間の間にはたくさんのフンをしますから、そのフンが下のトレイに落ちるように設計されています。そのトレイはいつどこで一度掃除したかはわかりません。でも、気になったのは海浜のトレーだけは真っ白でフンが一つも落ちてなかったことです。神経質な性格と聞くので、一時的に便秘になってしまったのかな?
検疫所の近くは、我々も報道陣も入れないので、脇道の入口から検疫所への搬入作業を見守ります。落ち着いて見えたパンダたちでしたが、ケージの枠などを外し、いよいよ仮住まいの場所に搬入という時になって、落ち着かない様子が見えました。早くケージから出してあげたいと人間は思いますが、24時間以上入っていたケージの方が安心するのでしょうか。
日本からわざわざ引っ越しを見届けにきた私たちは、中国メディアのインタビューも請われ、3頭のパンダに愛着のある方に引き受けてもらいました。パンダ並みに囲まれていました。
2:00過ぎ、パンダ達も検疫所に無事に入り、Pandapiaの中継や取材も終わったので、私たちもパンダ基地を引き上げます。懐中電灯がないと道も全く見えない真っ暗な中、正門まで戻り、バスにてホテルへ移動します。
2:30 クラウンプラザ成都パンダガーデンホテルに到着です。
このホテルは成都パンダ基地に近く(歩ける距離ではない)、ロビーなどにたくさんパンダのぬいぐるみがあります。(一部の部屋は室内もパンダ三昧だそうです。)

今回相部屋になるのは、イベント終了後、一緒に延泊することにした初めて顔を合わせる方です。私はスマホを持っていないので、中国で連絡を取り合うのに単独だと大変ですし、日本でパンダを見に行くことがないので皆さんと交流がないためあえて相部屋にしています。このホテルの部屋は文句なくとても快適です。バスローブやミニバー、コンセントもいっぱいです。

2017/06/06 (2日目)
朝から頭痛がしますが、睡眠時間が3時間足らずだからでしょう。昨夜ホテル入りが遅かったので、今日の午前中はゆっくり寝て、朝食後昨夜の様子の取材映像を見せてくれるというだけの予定になっています。私はできれば午前中、パンダ基地に行きたいとPandapiaさんに相談していましたので6:30に早起きします。
幸い、同室の方は朝ごはんちゃんと食べたいと早起きでしたので、一緒に食事に行きます。行く前に、パンダ基地のライブカメラをチェックすると私が特に会いたかったお目当てのパンダたちがもう庭に出ていました。気温が高いこの時期、午後に行ったらこのパンダたちは見れないし、展示のローテーションから言っても滞在中このパンダたちを見れるのは今日午前中しかないと、やはり一人で朝食後に出かけることにしました。このホテルの朝食は割りと何でもおいしいです。

Pandapiaのスタッフに、やはり先にパンダ基地に行くと言って、合流の時間と場所を決めます。どうやって行きますかと聞かれた時、このホテルからならバスで行けると言うことをすっかり忘れていて、タクシー?と返すと、配車アプリで車を呼んでくれました。
このエリアはタクシーが時間帯によっては来てくれないし、高いので、配車アプリの方が確実だと言うのです。朝食後、その配車アプリで呼んだ車で一人パンダ基地へと向かいます。料金は、到着後確定しスマホチャージなので後でスタッフさんに支払いです(11元、200円弱)。どの経路で、ちゃんと着いたか、スマホでチェックできるようなので送りだしたスタッフさんも安心ですね。運転手の方もとても感じの良い方でした。こういうシステム、日本より遥かに進んでいます。

8:30前にパンダ基地に着けました。開園は7:30なので暑い季節はできるだけ開園時間に合わせて行くのがオススメです。6月初旬ですが、気温は高く蒸し暑いです。

入場料は58元(約千円)、VISAなど国際クレジットカードは使えそうにないので現金払いです。
ここはパンダの繁殖のための施設なので、パンダしかいませんが(厳密にいうと、ジャイアントパンダとレッサーパンダ)、100頭以上のパンダがいて、季節によっては生まれたばかりの赤ちゃんも見れますし、0~2歳くらいのかわいい子パンダがたくさんいて一日いても飽きない場所だと思います。

入口入った所には、昨夜検疫所入りを見届けた日本からの帰国パンダ3頭の紹介パネルが並んでいます。初めてこの基地に帰った海外帰りのパンダは3頭の異母兄の雄浜(ユウヒン、雄、2001年12月17日生)、既に何頭もの子パンダのパパになっています。それ以来、兄弟姉妹が続々とこの基地に帰ってきています。

次回は、さっそく成都パンダ基地のパンダ達をレポートします♪