インド・コルカタ(カーリー寺院)

今回から3~4月に行ったインド・バングラデシュ・ブータンの旅レポートスタートです。
ユーラシア旅行社の「知られざるアジアの秘境ブータン・バングラデシュ・ダージリン16日間」のツアーに一人参加、旅費は燃油等諸費用込み各種割引利用で約48万円。19PAX。

2015/03/21 (1日目)

今回の旅では私にとって初めてのチャレンジがありました。それは、相部屋です。これまで一人部屋追加代金を惜しみなく払い、トラブルの多い相部屋など考えたこともありませんでした。今回は、ツアーキャンセルで行先を変更したことにより旅費が予定より20万円多くなったので初めて悩みました。このツアーの一人部屋追加代金は89,000円でしたが、今回訪れる地域、利用予定ホテルリストを見て、割に合わないと判断し、覚悟を決めて相部屋で申込みをしました。

成田空港でチェックインしている時に、後ろから添乗員に声をかけられ、こちらの方が今回相部屋のOさんですと、ちょうど後ろに並んでいた方を紹介されました。第一印象は感じの良さそうな方で、やはり相部屋は初めてだとおっしゃったので少し安心しました。

再集合を断り、チャイナエアラインのラウンジに行くと、同じツアーのビジネスクラス利用者3名が先にいて挨拶を交わしていたので、私も挨拶だけ加わります。今回のツアーはビジネスクラス利用者が6名くらいいるようです。ツアー代の金額によって客層はある程度保障されるのでここでもまたほっとしました。

11:30 AI-307便、成田発デリー行きにてインドへ。飛行機の搭乗レポートはこちら
18:15 デリー到着。乗継は国内線ですが、入国はせず、国際線乗継カウンターでボーディングパスを出し直してもらって、セキュリティチェック後ゲートへ向かいます。

20:15 AI-022便、デリー発コルカタ行きで移動です。
22:25 コルカタ到着。昔カルカッタと呼ばれた東インド最大の都市です。
入国では到着便の搭乗券半券が必要で、デリーと違い、日数とか基本的なことを聞かれました。

空港を出る前に、インドルピーの両替をします。日本円からも両替可能です。今回の旅行ではブータンでも、インドルピーが使用できるのでそれも加味して両替するのですが、アルコール飲まない人だったら本当に少額で大丈夫です。私は結局2000円分くらいしか使わなかったと思います。両替レートは約1米ドル=50ルピーです。

23:40 現地ガイドとミートし、空港を出発します。
00:00 空港に近いホテル、プライド(THE PRIDE)に到着です。部屋に水1本、ロックされた冷蔵庫、ドライヤー有、シャワーのみ。部屋はまぁまぁ広めで、きれいで使いやすいです。

コルカタのプライドホテルの部屋


相部屋のOさんと、部屋の使い方などを探り合いながらお話しますが、とても相性がよさそうです。Oさんは79歳と自分の両親より年上ですが、10歳は若く見えるほどです。何といっても、通常この年齢の方とは会話自体が噛み合わない事が多いのですが、まるで同年代と話しているように言葉を選ばなくて話が通じることにびっくりしました。かなり頭の切れる方なのに物腰がやさしく、こういう風に歳取りたいなぁと思う理想のおばあちゃんです。

2015/03/22 (2日目)

朝、窓の外を見ると、想像していたのと違う景色が広がっていました。空港に近い郊外の開発地域で、目の前に病院のビルがある以外は、町全体が建設中という感じです。これでは周辺のお散歩もできません。それでもよく見てたら、きれいに区画整理された広い道を牛がノソノソ歩いていてやっぱりインドだな、と感じます。

コルカタのプライドホテルの部屋からの眺め


8:00頃朝食に行きます。レストランはなかなかキレイですが、ここはインドです。フルーツとか食べている同じツアーの方とか結構います。今回は特に日数も長いので、私は過剰なまでに注意して食べ物を選別します。

プライドホテルのレストラン


その結果、卵もアレルギーで食べられない私は、食べるものがあまりない・・・。
でも大丈夫。今回は万全の準備で食糧など持ち込んでいるので、足りない栄養素などは持ち込んだもので補えそうです。

コルカタのホテルプライドでの朝食


10:00 ホテルを出発します。こちらがホテルの外観。いかにもショッピングセンターとか入っていそうな感じですが、残念ながら何もありません。近くにお店なども全くないので、今回はこのホテルには泊まるだけ、になります。ここに2連泊します。

コルカタのホテルプライド外観


ホテルの周囲は開発地区といった感じで、新しいマンションとかの建設中のものがたくさんあり、メトロも建築中です。こうした郊外のアパートは新しくてきれいに見えますが、金持ちの住む所ではないそうです。

コルカタ郊外のマンション


コルカタの中心部に近付くにつれ車窓がインドらしくなってきました。黄色い車はタクシーで、日曜だから道もすいています。埃っぽいですが、思ったほど汚くはない街のようです。

コルカタの街


歩道ではいろんなものが売られ、エネルギーを感じます。

コルカタの街、沿道に露店の並ぶ風景


11:05 最初の観光地、カーリー寺院の少し手前でバスを降りて歩きます。寺院へ続く参道のような道は、ずらっと店が並びバザールのようです。

カーリー寺院門前町


売っているものはお供え物や寺院関連の土産物などで、たくさんお店がありますが、どの店も同じものを売っています。

カーリー寺院の周辺にある供物などを売るお店


そういったお店で、寺院の中のカーリー女神の写真をガイドさんが紹介してくれました。ヒンドゥー教徒ではないので、これから行く寺院のご本尊は見られないからと説明をしてくれたわけです。カーリー女神というのは、ヒンドゥー教のシヴァ神の妻パールヴァティーの化身です。黒い石に顔が書かれたものだそうです。

カーリー女神の写真


他には、シヴァ神の象徴である男根の置物とか、額などに付ける赤い粉、白いのは甘いお菓子、など様々なものが売られています。

お土産や供物など


店に誘導されるように進むと、カーリー寺院が見えました。寺院の周りもお店で囲まれています。敷地内は写真撮影禁止なので、外から写真を撮ってカメラを鞄に閉まってから雑踏に踏み入ります。

カーリー寺院


お参りの人は靴を脱ぎ、裸足で寺院に入りますが、本堂に入れない私達は靴を履いたまま横口から敷地内に入ります。敷地内はものすごい行列がずっと続いていてごった返しています。人々の声、たくさんいる乞食、ものすごい雑踏で、イヤホンガイドのガイドの声はほとんど聞こえません。

この寺院でひとつの見ものは、ヤギの生贄だそうで、その場所まで行こうとしますが、なかなか人の波に押され辿り着けません。ラッシュアワーの地下鉄に乗ろうとするくらいの気合が必要です。私の足元で、黒くて小さな、そしてびっしょり濡れたヤギが、泣きながらオシッコしていました。これから生贄にされるのをまるで知っているかのようです。

グループの最後尾にいた私が行列を横切って、やっとヤギの生贄の場所まで辿り着いた頃、皆もうその場所を遠巻きにしていました。生贄の場所を柵から覗くと、既に首を切られた後でした。U字型の首のせ台があり、その下には鮮血が落ちていて、やってくる人たちはそこから血を採り額に付けています。弓なりになった刀を持った人がおり、それを洗っている所でした。

かなりスパッと切られたのか、奥の方で首のない胴体がピクピクしているのが見えました。
これだけでも結構衝撃的だったので、その瞬間を見ちゃった人は、なんとも言えない気持ちで遠巻きに佇んでいたのは頷けます。この生贄は毎日行われているそうですが、昔は人だったというのがさらに驚きです。

人でごった返す寺院を出ます。生贄の場所はこの出入口のすぐ近く、最初に写真を撮った所からは裏側になります。

カーリー寺院の裏側にある出入り口のひとつ


寺院を出ると、乞食がずらっと並んでいます。その間を通らなければなりませんが、何もできない自分をどうとらえたらいいか複雑な気持ちになります。その後で、ちょうど食べ物を配る人がやってきました。コルカタには貧しく物乞いをして生きている人たちがたくさんいると聞いていましたが、社会の一部としてその存在が溶け込んでいるかのような世界、前世の因果とかでは納得できないものがそこにありました。

カーリー寺院周辺に集まる乞食たちと食料を配る人々


次回は続き、マザーテレサ終焉の家~ヴィクトリア記念堂をレポートの予定です♪

インド・コルカタ(マザーテレサ終焉の家~ビクトリア記念堂)

2015/03/22 (2日目) 続き

カーリー寺院の裏側でガイドの説明を聞きながらしばし立っていると背中を汗がつたいます。それほど暑いのに、目の前には護摩行をしてる人が・・・見ているだけで暑さ倍増です。この数分で見てきた事、目の前の事、インドの宗教観がいまひとつ掴めないで戸惑いを感じます。

カーリー寺院の裏側で護摩行する人


ふと隣に目をやると白い建物が見えます。マザーテレサが最初に設立した「死を待つ人々の家」です。正面まで回って写真を撮ります。マザーテレサ自身の終焉の家でもあったようです。彼女のマケドニア・スコピエの生家や、ゆかりの地をいくつか訪ねた私にとっていつか訪ねたかった場所のひとつです。

マザーテレサの死を待つ人々の家


カーリー寺院をぐるっと周るような形で、寺院の正面の方へ戻ってきました。私たちは先ほど横にある入口から入りましたが、インド人の参拝客はずらりと裸足で並んでいます。中の行列の長さも考えると、参拝には何時間もかかりそうです。カーリー女神は特にここコルカタで人気のある信仰対象のようです。

カーリー寺院の長い行列


さて、バスまでは来る時通った門前町といった感じの道ではなく、裏道を通ります。道路脇にはゴミが吹き溜まりのようにあり、やっぱりそう綺麗な街じゃないよね、という一面を見ます。乞食も多いし、荒れたように見える街角ですが、治安の悪さはあまり感じません。

カーリー寺院近くの街角


住宅街のような所を歩きます。炊事洗濯を外でやっている日常の生活風景です。

コルカタの生活風景


住宅街の中に、小さな寺院がちらほらとあります。祀られているものが何なのかはわかりませんが、今も大切にされているようです。

コルカタの住宅街にある名もない寺院


井戸がそこそこ大きな道路にあるというのもちょっと驚きです。何に使うのかわかりませんが、水が汚いことだけは確かです。だからやっぱり食事には気を遣わないと、とおまじないのように自分に言い聞かせます。

コルカタの街角にある井戸


11:45 バスに乗り、次の観光地へと移動します。
11:55 ビクトリア記念堂にやってきました。地元の小学生とかも団体で見物に来ている場所です。20世紀初頭、当時インド皇帝を兼ねていたビクトリア女王を記念して、タージマハルをモデルに造られた大理石造りの立派な建物です。

ビクトリア記念堂


暑さに、ほんの少しの日蔭を探しながら歩きます。
庭に等間隔に置物があるなぁ、と思っていたら、だるまさんが転んだ、という感じに鳥が動きました。生きているのかとびっくりして見ると、また微動だにしません。そういえばインドの観光地には鳥が多かったよね、と前回の旅行を思い出します。

置物のような鳥


ビクトリア記念堂は現在は博物館になっていますが、今回は入場見学になっていません。目の前にある大きなビクトリア女王の座像まで行って引き返します。

ビクトリア女王の座像


ビクトリア記念堂は広大な公園、モイダン公園のほんの一角にあります。さらに奥にはセント・ポール寺院が見えます。

セント・ポール寺院


12:20 巨大な白亜のビクトリア記念堂を後にします。

ビクトリア記念堂


この辺りは街の中心部だからか、道路も綺麗で、整然とした街並みになっていて、先ほど歩いた住宅街とは全く違う街のように見えます。黄色で統一されたタクシーも割と新しい車が使われているようです。

コルカタのタクシー


12:30 ランチのためレストランにやってきました。バスが横付けできないので少し歩きます。街路樹に塗られた模様や何か供えられたもの、ただ少し歩くだけでも目をひくものがたくさんあるのがインドです。

コルカタの街路樹


ランチは中華のビュッフェ、見た目は中華っぽいですが、味は中華とは言えない不思議な辛い味がするものが多かったです。炭酸飲料が75ルピー(約150円)と安いですが、それでも外国人観光客向けの価格であろうことは想像に難しくありません。

中華なランチ


次回はインド博物館をレポートします♪

インド・コルカタ(インド博物館)

2015/03/22 (2日目) 続き

13:50 午後の観光、まずはインド博物館です。1814年オープンのインドで最古の博物館です。
チケットを買いに行ったガイドを木陰で待っていると、肩に嫌な感触が・・・。鳥のフンが落ちてきたのでした。あわててバスに戻って服を拭きます。博物館は荷物が持ち込めないので貴重品のみを持っていきますが、女性のハンドバックくらいなら大丈夫そうでした。

コルカタのインド博物館(国立博物館)


内部の写真撮影はカメラ一台につき50ルピーで、カメラにカメラ券を付けます。中庭を囲むように造られたコロニアル風の2階建ての大きな博物館です。中庭では多くの人が芝生に座って寛いでいます。

インド博物館中庭


廊下や階段の踊り場にも何気なく彫刻が置かれています。最初に案内されたこちらはとても有名なもので、四頭獅子像というインドの国章の原案になっているものです。紀元前3世紀のマウリア王朝アショーカ王によって建立されたと言われています。オリジナルだとしたら無造作に置き過ぎです。

インド博物館の四頭獅子像


1階へ戻り、入って右の古代インド美術のコレクションへと導かれます。広い部屋を占めるのは、バールフット・ストゥーパの塔門と欄楯です。これは大きな円形のストゥーパを囲っていた垣の一部を復元したものだそうですが、圧巻です。描かれた仏陀の生涯などの彫刻品は超一級の美術品と言えるでしょう。紀元前2世紀頃のもので、この博物館の目玉です。

バールフット・ストゥーパの塔門と欄楯


さらに奥の部屋へと移動すると仏教美術のお宝がまたどっさり。素人目に見ても、釈迦の生涯などを描いたものと分かる立派なレリーフのようなものがたくさんあります。こちらは仏陀立像、ロリアン・タンガイ出土、2世紀のものです。時代の割に、美術的に完成度の高い作品で保存状態もいいです。

仏陀立像


次の大きな部屋の入口には艶めかしい彫刻が。悪の勢力を踏みつけるヤクシー像です。2世紀マトゥラー出土、赤砂岩。これもストゥーパの欄楯の一部のようです。それにしても、官能的すぎるというか・・・、でもちょっとウエストが細すぎかな?

官能的なヤクシー像


ヤクシー像の裏側は各時代の神々の像がたくさん続きます。
Mahishasuramardini(マヒシャースラマーディニ)、12世紀、緑泥石。ヒンドゥー教の女神ドゥルガーを指すものと思われます。このドゥルガーは女神カーリーを生み出した神様で、10本の手に様々な武器を持って、マヒシャにとどめをさすこの構図は有名らしいです。

マヒシャースラマーディニ


実を言うと、日本語ガイドさんの日本語が聞き取り辛く、だんだん説明が耳に入らなくなりました。熱心に説明してくれるのですが、発音と、語彙の選び方がちょっと、なので日本語なのにに半分も聞き取れません。こちらはSFアニメに出てきそうなSardulavyala、10世紀、砂岩。

Sardulavyala


御存じ商売や学問の神として知られるガネーシャ。8~9世紀、砂岩。
説明なしで何となくわかるものは結構少ないです。ヒンドゥー教に関しては勉強不足です。

ガネーシャ


Devi & Dancing Siva、12世紀、花崗岩。石の色が明らかに白くなりましたがこれは南インドの特徴だそうです。遅い時代のものになると、南インドのものはじゃらじゃらした豪勢な衣装を身に着けていたりしますが、伝統的に南の方は派手なものを好むそうです。

南インド芸術


そんなに期待していなかった博物館でしたが、実際すごく見応えのある貴重な品々がどっさりでした。古代インド美術のコーナーだけでも見る価値があります。ちょうど今(2015年3月17日~5月17日)、日本の東京国立博物館で特別展「コルカタ・インド博物館所蔵 インドの仏 仏教美術の源流」を行っています。興味を持たれた方は是非足を運んでみて下さい。

さて、この博物館は総合的な博物館なので、様々な見るべきものがあります。
釈迦の出身地カピラ城として有力視されているピプラハワ遺跡から発見された仏舎利がそのひとつです。発見された大ストゥーパの復元縮小模型の中に安置されています。

仏舎利


残りの見学は各自、ということで30分のフリータイムとなりました。ということで、2階へ上ってみます。こちらは動物や魚類の模型や骨格などの展示です。かなりデカいのがあって圧倒されます。

巨大生物の標本


テキスタタイルや、象牙彫刻などのコーナー。思っていたよりずっと広い博物館で、30分だとただ通り過ぎるのもやっとです。

インドのテキスタイル


そして、古代エジプト部門があるというので覗いてみます。小さな部屋です。古代エジプトに詳しい私には、展示が質のよくない模造品ばかりだと一目で見破れます。唯一本物は、部屋の真ん中にある4000年前のミイラ1体だけです。複製とはっきり書かずに、ナルメル王のパレットとかネフェルティティの胸像とかツタンカーメンの頭部とかまで展示するるのはどうなの?サイズも違うし、私が作った方がいいような代物ばかりだったのが残念でした。

古代エジプトのミイラ


最後に急いで見て周ったのは古代コインのコレクションです。紀元前からの古銭が並んでいます。古代エジプトのコーナーを見てしまった後では、この博物館にある全てが出来の悪いコピーじゃないかという疑いが拭えなくなってしまったのが残念です。

古代のコイン


15:45 インド博物館を後にします。バスに乗る前に、子供の乞食が群がってきて、執拗に服をひっぱったりして物乞いをして来ました。同じ物乞いでも、ただじっと待っている人には心動かされますが、直接触れてこられると子供だろうと冷たくせざるを得ません。マザーテレサだったらどうするだろうかとちょっと考えますが、やはり小銭をやる気にはなれませんでした・・・。

次回はマザーハウス~ハリダスプール(国境)をレポートの予定です♪
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aya1103

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